The Elder Scrolls 書籍
(日本語訳・英語原文)
ペリナルの歌 第5巻
書籍概要
『ペリナルの歌 第5巻: モーハスへの愛情』は、アレッシア反乱の英雄として知られるペリナル・ホワイトストレイクと、後にミノタウロスの祖とも語られる半牛人モーハスとの関係性を描いた断章です。『ペリナルの歌』全体の中でも、本巻は戦争や虐殺ではなく、“愛”という感情に焦点を当てている点で異色 の内容となっています。
作中では、モーハスがペリフに抱く愛情と、それに対するペリナルの警告が語られます。ペリナルはモーハスに対し、自分たちは“アダ”であり、その愛は世界そのものを変質させ得る危険な力を持つと説きます。この言葉は単なる忠告ではなく、神話世界における「神性と創造」の問題を象徴しています。TES世界では、神や半神の感情や行動は歴史そのものに影響を与え、種族や文明すら生み出してしまうからです。
また、本巻はモーハスの人間的な側面を強く描写していることでも知られています。戦士としては恐れられる存在でありながら、愛する相手に対して自身の異形の姿を恥じる様子は、彼が単なる怪物ではなく、深い感情を持つ存在であることを示しています。鼻輪の光をペリフになぞらえる場面は、『ペリナルの歌』の中でも特に詩的で静かな一節として印象的です。
ペリナルの歌
第5巻: モーハスへの愛情
[編者注: 1巻から6巻に収められた文章は、帝国図書館所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける。]
モーハスがカイネの息子であることは厳然たる事実である。しかし、ペリナルがシェザリンであるかどうかについては語らないほうがいいだろう(あるとき、ダガー使いのプロンチヌがそれを言って、その夜蛾を喉につまらせて死んだ)。しかし、モーハスとペリナルが互いを家族と呼び合ったことはよく知られている。モーハスが弟分であり、ペリナルは彼を甥と呼んでかわいがった。しかし、これらは単に神々に近い不死身の彼らの気まぐれな遊びだったのかもしれない。ペリナルは、戦いに関してはモーハスに助言などしなかった。この半牛人は素晴らしい戦いぶりを見せていたし、兵をうまく導き、憤怒に身を任せることもなかったからだ。しかしペリナルは、モーハスがペリフに対して募らせていた愛にだけは警告を与えた。「モール、俺たちはアダだ。愛によって何かを変えなくてはならない。さらなる怪物をこの地上に生み落とさないように気をつけろ。お前が思いとどまらなければ、彼女はお前を愛するようになり、お前のせいでシロドはその姿を変え てしまうぞ」これを聞いたモーハスは彼の雄牛のような姿を恥じ、彼がパラヴァニアにとって醜すぎるのではないかといつも思い悩んでいた。ペリフが彼の服を脱ぐのを手伝ってくれる時などは特にそうだった。ある夜、彼は小月神の月の光に鼻輪を光らせ、鼻を鳴らして言った。「彼女はまるでこの鼻輪の光のようだ。ときどき気まぐれに光り輝くが、夜にこうして頭を動かせばいつでもそこに見ることができる。そして、俺は決して手に入れられないものを知るのだ」

















