top of page

ペリナルの歌 第3巻

書籍概要

『ペリナルの歌 第3巻: その敵』は、アイレイドに対する人類反乱の最中における、ペリナル・ホワイトストレーク最大級の暴威と悲劇を描いた断章である。


本巻では、ペリナルが単なる英雄ではなく、神々に近い存在、あるいは制御不能な破壊者として描かれている点が特徴的である。彼は各地のアイレイド王を決闘によって討ち取り続け、その戦いぶりはもはや戦争というより“粛清”に近い。作中では、彼が敵対するエルフたちを徹底的に滅ぼしていく様子が神話的誇張を交えて記されており、後世の帝国史観による英雄神格化も強く感じられる。


特に重要なのは、彼が深く愛した従者フーナの死である。フーナを失ったことでペリナルは激昂し、ナルレミーからセレディールに至る広範囲を破壊し尽くす。この描写は、彼が“人類の救世主”であると同時に、“神々すら恐れる狂戦士”でもあったことを示唆している。

ペリナルの歌


第3巻: その敵


[編者注: 1巻から6巻に収められた文章は、帝国図書館所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける。]


ペリナル・ホワイトストレークは当時のシロドに住む全てのエルフの敵であった。しかし、彼はアイレイドの妖術師の王たちを、戦争ではなく、主に彼自身が決闘をして倒していた。反乱はパラヴァニアの軍隊と彼が甥と呼んだ雄牛モーハスに任せていた。ペリナルは銅と茶のハロミアをトールでの決闘に呼び出し、彼の頚動脈を噛み切ってレマンを称える雄たけびを上げた。レマンという名は、当時誰にも知られていなかった。シェイパーのゴルドハウアーの首は山羊の顔を模したニネンダーヴァの祭壇に落とされ、ウェルキンドの魔力によって悪が蘇らないよう、ペリナルは賢明にも呪文によって彼らを封印した。その同じ季節のうちに、ペリナルはセヤ・タールの御影石の階段でハドフールを倒した。火の王の槍兵が初めて破られた戦いであった。その当時、アイレイドの武器でペリナルの防具を貫けるものは何一つ無かった。ペリナルはその防具が人間の作ったものでないことは認めても、それ以上のことはどんなに請われても語らなかった。ペリナルが初めて憤怒に我を忘れたのは、彼が農奴から重装歩兵にまで育てあげ、非常にかわいがっていたフーナが、シンガーのセレスレルのくちばしから作られた矢じりで殺されたときであった。彼はナルレミーからセレディールまで全てのものを破壊しながら進み、これらの土地をエルフと人間の地図の上から消してしまった。ペリフは神々にいけにえを捧げ、この行いに怒って地上を去らないよう祈らなければならなかった。そして、その後、白金の強襲が起こった。アイレイドたちがメリディアのオーロランたちと協定を結んで彼らを呼び出し、金色の半エルフ、羽を失いしウマリルを彼らの味方の闘士にしたのである。そして、地上に現れて初めて、ペリナルは決闘に呼び出される側になった。アダの血をひくウマリルは不死身であり、恐れを知らなかった。

ペリナルの歌

ペリナルの歌 第1巻
『ペリナルの歌』第1巻「その名について」を掲載。アレッシア反乱の英雄ペリナル・ホワイトストレークの異名や起源、神話的側面を記したThe Elder Scrollsシリーズの重要文献を解説。
ペリナルの歌 第5巻
TES書籍『ペリナルの歌 第5巻』を掲載。半神的存在モーハスとペリナルの対話を通じ、アダの本質や愛の危うさが語られる神話的断章を読み解きます。
ペリナルの歌 第2巻
『ペリナルの歌 第2巻: その訪れ』は、The Elder Scrolls世界における人類反乱と星の騎士ペリナルの降臨を描いた神話文書です。カイネ、シェザール、モーハスといった神々の存在を通じ、アイレイド支配時代の伝承を読み解きます。
ペリナルの歌 第6巻
TESシリーズに登場する書籍『ペリナルの歌 第6巻: その憤怒』の全文と考察を掲載。神々に選ばれし戦士ペリナルの憤怒と、アレッシア反乱に秘められた神話的背景を読み解く。
ペリナルの歌 第3巻
『ペリナルの歌 第3巻』は、The Elder Scrollsシリーズ屈指の英雄ペリナル・ホワイトストレークの暴走と悲劇を語るTES神話書籍です。白金の強襲へ至る重要な転換点を収録。
ペリナルの歌 第7巻
『ペリナルの歌 第7巻』は、TES世界における聖戦士ペリナルと半神ウマリルの最終決戦を描く神話断章です。白金の塔での死闘、ペリナルの最期、そしてアレッシア反乱の伝承を収録。
ペリナルの歌 第4巻
『ペリナルの歌 第4巻: その功績』を解説。アレッシア反乱の英雄ペリナル・ホワイトストレイクによるアイレイド討伐、白金の塔への進軍、ウマリルとの対決へ至る戦いを描くTES歴史・神話文献。
ペリナルの歌 第8巻
『ペリナルの歌 第8巻: 啓示とアレ=エシュの死』は、The Elder Scrolls世界におけるペリナル・ホワイトストレイクの神秘的な正体と、アレ=エシュの死を描く断章です。ロルカーン神話を想起させる難解な啓示が語られます。
bottom of page