The Elder Scrolls 書籍
(日本語訳・英語原文)
ペリナルの歌 第2巻
書籍概要
『ペリナルの歌 第2巻: その訪れ』は、人類がアイレイドによる苛烈な支配を受けていた時代、後に聖アレッシアとして知られるペリフの祈りと、それに応じて現れた「星の騎士」ペリナルの降臨を描く神話的断章である。
本文では、ペリフが神々へ助けを求め、「自由」という概念をシェザールの名と結び付けて語る場面が強調される。この思想は後の帝国思想や人類中心的宗教観にも繋がる重要な要素であり、単なる英雄譚ではなく、人類文明の精神的起源を語る文書として扱われている。
ペリナルは、カイネによって与えられた赤いダイヤモンドから現れた存在として描写される。その姿は未来的な武具を纏い、常人を超越した暴力性を帯びており、TES世界でも特に異質な英雄として知られる。作中では、彼がシロディールの密林へ入り、アイレイドたちを虐殺した痕跡を携えて反乱軍へ帰還する場面が描かれ、彼の苛烈さと狂気めいた神性が強調されている。
ペリナルの歌
第2巻: その訪れ
[編者注: 1巻から6巻に収められた文章は、帝国図書館所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章 の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける。]
(そして)ペリフは天を仰ぎ、神々の使いに語りかけた。天はエルフが地上を支配し始めてから、その慈悲を失っているように見えた。ペリフは、命に限りある人間であった。彼女の同胞である人間の、弱さの中の強さや謙虚は神々の深く愛するところであり、人間が、最後にある死を知りながら命を燃やす姿は神々の憐みを誘っていた(向こう見ずに魂を燃やす者たちが竜の一族に好かれるのと同じ理由である)。そして、彼女は神々の使いに語りかけた: 「そして、私はこの思いに名前をつけ、それを自由と呼びました。失われし者シェザールの、別の名前だと思います… (あなたは)彼が失われたとき、最初の雨を降らせました。(そして)私は今、彼に起こったのと同じことが邪な支配者たちに起こるよう願います。彼らを打ち破り、彼らのした残虐な仕打ちの代償を支払わせ、トーパルの地へ追いやり(たいのです)。あなたの息子、あの強く、荒ぶる、猛牛の角と翼を持つあのモーハスをもう一度地上につかわし、私たちの怒りを晴らさせてください」… (そしてその時)カイネはペリフに新しい印を与えた。それはエルフの血で赤く染まったダイヤモンドで、その面は(なくなり、形を変え)一人の男となってペリフの縛めを取り払った。その男は「星の騎士」(を意味する)ペリナルと名乗り、(そして彼は)(未来の)武具を身に付けていた。そして彼はシロドの密林へと分け入り、そこにいるものを殺した。モーハスはペリナルの出現に喜び、地上に降りてペリナルに寄り添った。(それからペリナルは)ペリフの率いる反乱軍の陣地に戻り、自分の剣とメイスに刺さったエルフのはらわた、首、羽、アイレイドーンの印である魔玉などを見せた。血で固まったそれらを掲げたペリナルは言った「エルフの東の長だったものだが、こうなっては名乗ることもできまい」と。


