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空に触れる



空に触れる



パルミオン・サルドール 著




ファルメル語からの翻訳:

マルカルスのカルセルモ



その昔、信心深いスノーエルフの多くは、礼拝堂を抜け、最奥聖域へ向かう旅をすることを誓った。彼らが心に抱いていた至高の願いとは、自らの神であるアーリエルと一体化することだった。誰もが自らの真価を証明するという決意で旅に出たが、その先に待ち受ける試練に備えていた者はほとんどいなかった。苦難なくしてアーリエルの元にたどり着く道はなかった。巡礼者たちは、足場の悪い谷間の自然のみならず、彼らの信仰と忠誠心に課された無数の試練と格闘する羽目になった。


大半の者は大して進まぬうちに挫折し、ただ引き返してきたという。その先で待っていたであろう試練より、帰還後に浴びせられた非難を耐え忍ぶことのほうが、余程の試練だったと言う者もいる。企てに失敗した彼らは、大いなる栄光と名誉を勝ち取り、光の中へ昇天するために旅を続けた者たちの影の中で生きることを強いられ、その後ずっとアーリエルに対する信仰と忠誠心を吟味されながら、恥辱と後悔にまみれた余生を送ることになった。


最奥聖域にたどり着いた者たちの物語もまた、苦難なしでは済まされない。到着した者たちの多くは、以前の彼らの抜け殻でしかなかったという。中には眠れなかったことですっかり正気を失い、衰弱するほど腹を空かせていた者たちもいた。旅の終わりに、まだその体を動かし、聖堂の階段を登る体力が残っていたとは驚きだが、それこそ彼らの忠誠心の最後の証明であった。誰の物語であろうと、締めくくりは不気味なほど似通っている。巡礼者たちは皆天に昇り、光に包まれ、安心と満足の表情を浮かべていたという。



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