top of page

ラリス・セダリスの日記 第20巻



ラリス・セダリスの日記 第20巻


この発掘作業は間違いなく難しい部類に入りそうだ。レイヴン・ロックで発掘作業員を何人か雇った。彼らは皆経験豊富な鉱山労働者だと言っていたが、発掘途中で問題に出くわすのには慣れていないだろう。こういう場所は、大昔に何が埋められているか分からない。何に出くわしても対処できるような備えが必要なのだ。


ともかく、死の眠りについたはずの者が完全に眠っていなかったり、完全に死んでいなかったりで、何人かの者が不幸にも命を失った。親切なパートナーが代わりの者を雇えるだけの金を調達できるまで、計画は中止だ。私をからかおうとひっきりなしに寄って来る見物人どもから、今こそカンパを募るべきかも知れない。



読み上げ動画付き書籍

bottom of page