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帝国内の様々な宗派

帝国内の様々な宗派

帝国大学のミカエル・カルクソル修道士 著

ここには可能な限り、タムリエルで優勢な文化集団の神々、および関連のある信仰対象を列挙した。この内容はすべてを網羅するには程遠く(シロディールの帝都だけでも多種多様な聖人や神聖なる存在が知られている)、各文化出身の者たちが信仰する重要な信仰対象のみを扱っている。これら以外の原初の神々、特にデイドラについては、しばしば複数の文化集団に知られているが、ここでは文化的に特筆に価する場合にのみ言及している。なお、ブラック・マーシュのアルゴニアンらの信仰について一切触れていないのは、私がその話題に関する埋もれた、相矛盾する記録をまとめることにことごとく失敗したからである。

八種の神々

シロディール:アカトシュ、ディベラ、アーケイ、ゼニタール、マーラ、ステンダール、キナレス、ジュリアノス、シェザール、タイバー・セプティム、モーハス、レマン

スカイリム:アルドゥイン、ディベラ、オルケイ、ツン、マーラ、ストゥーン、カイネ、ジュナール、ショール、イスミール、ハルマ・モラ、マロック

アルトマー:アーリエル、トリニマック、マグナス、シラベイン、イフレ、ザルクセス、マーラ、ステンダール、ロルカーン、フィナスタール

ボズマー:アーリエル、イフレ、アーケイ、ズェン、ザルクセス、バーン・ダル、マーラ、ステンダール、ロルカーン、ハルマ・モラ、ジョネ、ジョデ

ダンマー:アルマレクシア、ヴィベク、ソーサ・シル、ボエシア、メファーラ、アズラ、ロルカーン、ネレヴァル、モラグ・バル、マラキャス、シェオゴラス、メエルーンズ・デイゴン

ヨクーダ:サタカル、ラプトガ、トゥワッカ、ゼェト、モルワ、ターヴァ、マルーク、ダイアグナ、セプ、フーンディング、レキ、オンシ

ブレトン:アカトシュ、マグナス、イフレ、ディベラ、アーケイ、ゼニタール、マーラ、ステンダール、キナレス、ジュリアノス、シェオール、フィナスタール

エルスウェーア:アルコシュ、へーナルシ、リドルサール、ジャ・カージェイ、マーラ、スレンダー、ローカジュ、ラジーン、バーン・ダル、アズラ、シェッゴロス

各神格について

アカトシュ(時の竜神):アカトシュは九大神(シロディールおよびその各地方に普及している一大宗派)の主神であり、タムリエルのすべての宗教で登場する2名の神の一方である(もう一方はロルカーン)。一般に、始まりの場所に出現した神々のうち最初の1名だったと見なされている。アカトシュの存在が確立すると他の神格も存在という過程を経るのが容易になり、世界中の様々な神々が登場したという。アカトシュはシロディール帝国の究極神であり、そこでは耐久、不死身、そして永劫に続く正当性などの資質の象徴とされている。

アルドゥイン(世界を喰らう者):アルドゥインは九大神のアカトシュのノルド版というべき存在だが、アカトシュとの類似点は表層的なものにとどまっている。例えばアルドゥインの二つ名である「世を食らう者」は、この世を生み出すために前の世界を破壊した恐ろしく強大な炎の嵐としてアルドゥインを描く神話に由来している。ノルドらはすなわち、時の神を創造主でもあり、終末を伝える者でもあると認識している。アルドゥインはノルドの主神ではなく(主神はいない。後述のショールの項参照)、その恐ろしく、暗い水源的存在と見なされている。

アルコシュ(ネコの竜王):プレリ・ダッタ王朝のアナクイナスの神である。アルトマーのアーリエルから派生した神で、すなわち初期のカジートらにとっては文化的英雄としてのアカトシュに相当する。その信仰はリドルサールの設立時に承認され、エルスウェーアの荒地地方では今でも非常に高い人気を誇る。恐ろしげなドラゴンの姿で描かれるが、カジートらは「ただの巨大な猫」だと言い張る。伝説の時代にアルドマーによるペリナル・ホワイトストレークの虐殺を阻止したとされている。

アルマレクシア(モロウィンドの母):古代チャイマーの伝説からは、彼らが「大いなる旅」と呼ぶ一件の間にアカトシュの痕跡のほとんどが消えてしまっている。これはアカトシュがアルトマーとの繋がりが強く、彼らに人気があったことが主因だとされている。しかし、定命の各種族が重要視するアカトシュの要素の大半、すなわち不死性、歴史性、そして系統は、モロウィンドの神聖なるトリビュナルの中でも最も人気のあるアルマレクシアに都合よく反映されている。

アーケイ(生と死の円環の神):九大神の一員であり、他の地方でも人気があるアーケイは、父であるアカトシュが時の神としてあまり扱われていないか、あるいは一般的な信者には分かりにくい場合に、その文化集団で重要視されていることが多い。アーケイは埋葬と葬儀の神であり、四季との繋がりがある場合もある。アーケイの司祭は死霊術およびあらゆるアンデッドに対し強い敵意を抱いている。アーケイは世界がロルカーンの指導/奨励/欺まんのもとで作られるまでは存在しなかったと言われている。そのため、定命の者たちの神と呼ばれることもある。

アーリエル(アルドマーの王)アーリエルはアカトシュのエルフ版と言える。アーリエルはアヌイ=エルの魂であり、アヌイ=エルはまた、万象のアヌの魂である。アルドマーの大半において主神となっている。アルトマーおよびボズマーの大半は自らをアーリエルの直系であると主張している。アーリエルの唯一の汚点が定命の次元の創造に関与したことで、これによりエルフたちは永遠なる霊の世界から永劫に断絶されてしまうことになった。埋め合わせとしてアーリエルは伝説の時代に初期のアルドマーを率いてロルカーンの軍と対決し、暴君を倒してアルトマーの初の王国であるアルトモラおよび旧エルノフェイを設立した。その後、定命の次元から逃れる手順を学んでもらうために、信者たちの眼前で天に召されたという

アズラ(夕暮れと夜明けの女神):アズラはチャイマーらに、自分たちがアルトマーとは別の存在たりえることを教えた先人である。その教えは時にボエシア由来とされることもある。伝説ではアズラは1人の先祖というよりも、一族共通の開祖として登場することが多い。ソーサ・シルの守護者としても知られている。エルスウェーアのアズラはほとんど別個の存在となっているが、それでもアルトマー由来のカジートの出現に関与していると見なされている。

バーン・ダル(盗賊の神):盗賊や物乞いの神であるいたずら好きのバーン・ダルは、ほとんどの地方で取るに足りない神と見なされている。エルスウェーアではもっと重要な存在であり、追放されし者と見なされている。バーン・ダルはこの点により、長きに渡り苦しんできているカジートの狡猾さもしくは窮地ゆえの才覚の象徴であり、土壇場でのその計画はいつも(エルフもしくは人間の)敵の目論見を打破するものとされている。

ボエシア(策略の大公):預言者ヴェロスによって代弁されたボエシアは、ダークエルフの神にして開祖である。ボエシアがもたらした光により、やがてチャイマー、もしくは変容せし者と呼ばれる一族はアルドマーとの縁をすべて切り、デイドラの理念に基づいた新しい国家を設立したのだった。哲学、魔術、そして“責任ある”建築など、ダークエルフのあらゆる文化的な進歩はボエシア由来のものとされている。ヴェロスが古代に説いた説話はいずれもボエシアがあらゆる種類の敵に対し英雄的な成功を収める展開となっており、チャイマーの先駆者ゆえの苦労を反映したものとなっている。ボエシアはアルマレクシアの守護者としても知られている。

ダイアグナ(横刃のオリハルコンの神):レッドガードからなる陳腐化した暴力的なカルトで、27のヘビの虐殺の際にヨクーダで誕生した。ダイアグナはフーンディング(ヨクーダの道開きの神、後述)の化身であったが、恒久的な神となった。レフトハンド・エルフ打倒の際にはヨクーダの民にオリハルコンの武器をもたらし、勝利に導く重要な役割を果たした。タムリエルでは最盛期にあった古代オルシニウムのオーク相手に忠誠心の非常に強い信者の一団を率いたものの、その後歴史の表舞台には現れなくなった。現在ではドラゴンテイル山脈の一地元神に過ぎない存在となっている。

ディベラ(美の女神):九大神の一員で人気のある女神。シロディールでは様々な分派が存在し、女性を尊ぶもの、芸術家や美学を尊ぶもの、性愛の指導を身上とするものなどがある。

ハルマ・モラ(森の人):古代アトモーラの魔族で、ノルドたちを誘惑してアルドマーに変える寸前までいったことがある。イスグラモルの神話の大半はハルマ・モラの企みをかわす話がほとんどとなっている。知識の悪魔とも呼ばれ、モラグ・トング(森の人のギルド)の由来にも関わりがあるとされているが、これは兄弟/姉妹であるメファーラとの関連のみによるものである。

フーンディング(道開きの神):異端者に対する勝利を司るヨクーダの神である。フーンディングはレッドガードらが民のために道を切り開く必要がある局面では必ず現れたとされている。タムリエルの歴史ではそのような局面は3回だけ起こっており、2回は第一紀のラ・ガダの侵略の間、1回はタイバー戦争の間である。そこでの最後の降臨時、フーンディングは剣か、冠か、あるいはその両方の姿で現れたという。

ジュナール(ルーンの神):内密を司るノルドの神。他の神々との関係が悪化した後、九大神のジュリアノスとなった。現在のスカイリムの神話ではその名が欠如している。

ジョデ(大いなる月の神):大月を司るアルドマーの神。マッサー、マーラの涙などの別名でも知られる。カジートの信仰ではジョデは月のラティス、ジャ・カージェイの一形態に過ぎない。

ジョネ(小さき月の神):小月を司るアルドマーの神。セクンダ、ステンダールの悲しみなどの別名でも知られる。カジートの信仰ではジョネは月のラティス、ジャ・カージェイの一形態に過ぎない。

ジュリアノス(識見と論理の神):ノルドの言語と数学の神であるジュナールとの繋がりがしばしばあるジュリアノスはシロディールの文学、法学、歴史と矛盾の神である。タイバー・セプティムが設立してジュリアノスに捧げた僧院が星霜の書の管理を担っている。

カイネ(終末の口づけ):ノルドの嵐の女神。ショールと死に別れている。戦士たちが好んで信仰する。しばしば人類の母と呼ばれる。嵐の声を意味するスゥームを初期のノルドたちに教えたのはカイネの娘たちだとされている。

キナレス(大気の女神):キナレスは九大神の一員であり、天空を司る中では最も力のある神格である。伝説によっては定命の次元を生み出そうというロルカーンの案に最初に同意し、虚無の中に次元を作るための空間を確保したとされている。彼女は雨とも繋がりがあるが、これはロルカーンの神性が失われる以前にはなかったという。

レキ(霊剣の聖人):長身のパパの娘であるレキは異形の剣術の女神である。ヨクーダのナ・トタンブらが神話の時代にレフトハンド・エルフ相手に誰が突撃の先頭となるべきかで争ったが、剣豪たちは“最良の切り口”を極めていたため、互角であった。レキが“刹那の陽動”を生み出したことで勝者が決まり、アルドマーとの戦争が始まった。

ロルカーン(不在の神):創造主であり、奇術師であり、試練を課す存在であるロルカーンはタムリエルのあらゆる神話に登場している。最も有名な名前はアルドマー語の「ロルカーン」もしくは破滅の太鼓である。ロルカーンは原初の魂を説得、もしくはけしかけて定命者世界を生み出させたが、これは父であるパドメイが始まりの場所に不安定さをもたらして現状を乱したことに似ている。その世界が実現すると、ロルカーンは神の中心地から離れ、伝承によっては不本意ながらという説もあるが、原初の神々の創造をさまよう。これらの出来事は文化によって解釈が大きく違う。例えばモロウィンドではサイジックの企て、すなわち定命の者たちが創造主である神々を超越する試みに関与しているとされている。ハイエルフにとってロルカーンは、霊の次元への繋がりを恒久的に断絶してしまった、上級神の中で最も不浄なる存在と見なされている。伝説ではほぼ例外なくヨクーダの敵として描かれており、それはすなわち初期の人類の英雄であることを意味する。

ローカジュ(月の獣):プレリ・ダッタ王朝のアナクイナスの神である。不在の神、ロルカーンとの同一性は容易に確認できる。

マグナス(メイガス):魔術の神であるマグナスは最後の最後で世界の創造から身を引いたが、その代償は大きかった。この世に残っている彼の名残りは定命の者たちに魔法として認識され、操られている。伝説の一つでは、定命の次元を生み出すこと自体はロルカーンの発案だったものの、実際の構築に必要な図式や図表を作り出したのはマグナスだったとされている。マグナスは天体観測儀、望遠鏡、もしくは、最も一般的である杖の姿で描かれることがある。シロディールの伝説ではマグナスは強大な魔術師の体に宿り、力を貸すことができると言われている。アンダーキングのズーリン・アルクタスと繋がりがある。

マラキャス(呪いの神):マラキャスはかつてトリニマックだった者の残骸であり、弱いが復讐心に燃えた神である。ダークエルフは彼がオークの神王マラックだと言う。彼はダンマーの身体的な弱さを試す。

マルーク(大群の王):ラ・ガダに敵対する神。第一紀にゴブリンを率いてレッドガードらと戦った。ゴブリンの大群がフーンディングの軍に飲み込まれてしまうと東方に敗走したという。

モーロッチ(マラキャス):オークの神であるモーロッチはハラルド王の世継ぎたちを長きに渡り苦しめた。第一紀660年に竜の壁の戦いでの敗北後、東方に敗走したという。その憤怒は空を憎しみで満たし、後に“夏中の冬の年”と呼ばれるようになったという。

マーラ(愛の女神):ほぼすべての宗派に存在する女神。神話の時代には多産の女神として登場した。スカイリムではマーラはカイネの侍女とされている。帝国では母神とされている。マーラは時にアヌの伝記のニール、すなわち宇宙の女性的基盤であり、創造を生み出した存在と関連づけられている。マーラは宗派によってアカトシュもしくはロルカーンと夫婦になっているか、両方の側室とされている。

メエルーンズ・デイゴン(破壊の神):人気のあるデイドラ。火炎、地震、洪水などの自然の脅威に関連づけられている。一部の文化集団で、デイゴンは単に流血と裏切りの神となっている。モロウィンドではとりわけ重要な神であり、その地の限りなく不毛に近い地形の象徴とされている。

メファーラ(両性をもつ者):メファーラは糸を紡ぐ者、すなわち蜘蛛の神である。モロウィンドではチャイマーに敵から逃れ、暗殺により殺す術を教えた先人とされている。チャイマーは小規模の集団だったため、敵は無数にいた。メファーラはボエシアと共に、やがて大家となる部族のシステムを生み出した。また、モラグ・トングも設立している。ヴィベクの守護者とも呼ばれる。

モラグ・バル(策謀の神、略奪王):モロウィンドで重要な地位を占めるデイドラ。同地ではどこへ行っても策略の大公ボエシアの宿敵とされている。ダンマー(およびその先達であるチャイマー)の直面する苦境の主な出どころである。伝説では、モラグ・バルは常に各大家の血統を壊そうと試み、ダンマーの純血を台無しにしようと試みている。モラグ・アムールに住んでいたと言われる怪物の種族は、前紀に行われたヴィベクの誘惑の結果であるという。

モーハス(人類初の息吹):シロディール・ノルドの古代の文化的英雄。伝説では要塞を落とせし者とされるが、これは神話の時代に谷のハートランドを人間たちが支配する決め手となった出来事である。モーハスはしばしばノルドのスゥームの力と、そしてそれゆえにキナレスとも繋がりがあるものとされている。

モルワ(乳首の女神):ヨクーダの多産の女神。ヨクーダの神々では中核的な存在であり、長身のパパの妻の中でも最も気に入られている。現在でもストロス・エムカイを含む、ハンマーフェルの様々な地域で信仰されている。モルワは夫を新たに掴めるようにと、常に4本腕の姿で描かれる。

ネレヴァル(神殺し):ヴェロスの旧黄金時代、レスデインのチャイマーの王。レッドマウンテンの戦いで戦死したネレヴァルはトリビュナルの教えの布告者であり、ダンマーの信仰する聖人たちの中では随一の存在とされている。ネレヴァルは最後のドワーフの王であったデュマック王を殺し、その心臓を堪能したと言われている。

オンシ(骨剃りし者):ヨクーダのラ・ガダの有名な戦神であるオンシは、人類に短刀を引き伸ばして剣を作り出す方法を伝授したとされている。

オルケイ(叩く者):ノルドの借り物の神で、アルドマーがアトモーラを支配していた時期に信仰が始まったようだ。ノルドは自分たちがかつて、オルケイが現れるまではエルフに匹敵する長寿であったと信じている。野蛮な策略により騙されて取引をし、冬を数える運命に縛られたのだとされている。伝説では一時オルケイの邪悪な魔術により、ノルドの寿命がわずか6年間まで落ち込んでいたことがあったそうだが、ショールが現れ、何らかの方法で呪いを解き、その大部分を近くにいたオークに肩代わりさせたものとされている。

フィナスタール:サマーセット島の英雄神であり、アルトマーに歩幅を狭めることで自然の寿命をもう100年延ばす方法を伝授したとされている。

ラジーン(追いはぎ):センシャルのブラック・キエルゴ区画で育った、カジートの盗賊の神である。エルスウェーアの歴史の中でも最も有名な盗人であるラジーンは、眠っている女帝キンタイラの首から刺青を盗んだとさえ言われている。

レマン(シロディールの男):第二帝国の文化的英雄神であるレマンはアカヴィリ動乱での最大の英雄であり、現に自らの帝国設立に協力するよう侵略者らを説得し、モロウィンドを除くタムリエル全土を征服してみせた。皇帝としての戴冠の儀式を決めたのもレマンで、それには強大な力を秘めた魂石である王者のアミュレットとの儀式的な繋がりも含まれていた。レマンの王朝はダンマーのモラグ・トングによって第1紀の終わりに幕引きをされた。世慣れた神の別名でも呼ばれる。

リドルサール(両月の踊り):宇宙の秩序を司るカジートの神であるリドルサールは、“たてがみ”こと預言者リドサーリ・ダッタによってエルスウェーアに知らされた。リドルサールは単一の神的存在というよりは暮らしの規範一式に近いが、その化身のいくつかは神々からの伝令として現れたがるという。砂糖の神の別名でも知られる。

ラプトガ(長身のパパ):ヨクーダのパンテオンの主神であるラプトガはむしろ“長身のパパ”の異名のほうが有名で、サタカルの飢えを生き延びる方法を最初に編み出した神とされている。その例にならい、他の神々も“ウォークアバウト”と呼ばれる、一生分の寿命を超えて生き長らえる方法を知ったとされる。長身のパパは力の弱い神もそうできるように夜空の星をいじったという。そして神の数が増えすぎて手に負えなくなった時、ラプトガは過去の世界の死んだ皮から手を貸してくれる存在を生み出したとされている。その存在こそセプ(後述)であり、後に定命の者たちの世界を作り出すことになる。

サタカル(ワールドスキン):万物を司るヨクーダの神。アヌとパドメイの概念が融合したものである。サタカルは基本的にはノルドらのアルドゥインに似ており、新しい世界を始めるために古い世界を滅ぼす。ヨクーダの神話ではサタカルはこの過程をこれまで何度もやっており、今もやりつつあり、この繰り返しの中から移行を生き延びることのできる神らが生まれ出て、やがてヨクーダの神々となったのだとされている。サタカルは遊牧民アリクルらの間で信仰の厚い神である。

シェオゴラス(狂神):シェオゴラスに対する恐怖は広く普及しており、タムリエルのほとんどの地域に見られる。最近の知見では由来はアルドマーの創世話にあるようで、ロルカーンの神性が失われた時に誕生したものとされている。重要な神話の一つではシェオゴラスを「シシスの形をしたこの世の穴」と称している。

シェオール(悪しき男):ブレトンの間では、悪しき男があらゆる争いの元凶とされている。当初は凶作の神であったが、今日の神学者の大半はノルドのショールを悪魔化したもので、サールザル陥落後の暗黒時代に誕生したものと見なしている。

セプ(大蛇):ロルカーンのヨクーダ版。セプは長身のパパが神の管理を手伝ってくれる存在を作り出した時に誕生する。しかしセプはサタカルの飢えにより正気を失ってしまい、何人かの神々を説得して、ウォークアバウトよりも簡単な方法を編み出す手伝いをとりつける。もちろんそれこそが我々の知る世界なのであり、セプに従った神々はここから出られなくなり、定命の者として余命を過ごさざるを得なくなる。セプはそのかどで長身のパパに処罰されるが、その空腹だけは星々の間の虚無として存続し、広がりなき空間となって、碧落の岸に定命の者が入ろうとするのを阻止しようとする

シェザール(人の神):ロルカーンのシロディール版であったが、アカトシュが帝国の(実際はアレッシアの)信仰の前面に出て来た時に重要度が下がってしまっている。シェザールは人間たちのあらゆる行い、とりわけアルドマーの攻撃への対処の背後にいた。シロディールの魔闘士の誕生に関与していたとされることもある。種族間の緊張が和らいだ現在では、シェザールは忘れ去られたも同然となっている。

ショール(死の国の神):ロルカーンのノルド版であり、世界の創世後に人間たちに味方するものの異国の神(すなわちエルフのものなど)の共謀により倒され、死の国へと送られてしまう。アトモーラの神話では抑圧側のアルドマーに対しノルドらを何度も何度も勝利へと導く血に飢えた武将として描かれている。転落する以前のショールは主神であった。子供たちの神の異名で呼ばれることがある。(上述のオルケイ参照)

ソーサ・シル(モロウィンドの謎):ダンマーの神、ソーサ・シルは神聖なるトリビュナルの中でも最も知名度が低く、機械仕掛けの秘密都市から世界を作り変えつつあると言われている。

ステンダール(慈悲の神):九大神に属するステンダールはノルド由来の神から思いやり、時には正しき統治の神へと発展している。晩年はタイバー・セプティムが同道していたと言われている。初期のアルトマーの伝説では、ステンダールは人間たちの弁明者となっている。

ストゥーン(身代金の神):ツンとは兄弟であるノルドの神で、ステンダールの原型と言える。ショールの盾の従士であったストゥーンはアルドマーの神々と戦った戦神であり、人間たちに敵を捕虜にとる方法と、そうすることの利点を伝授している。

シラベイン(ウォーロックの神):アルドマーの魔術の神にして先人であるシラベインは、スロードの衰退時にベンドゥ・オロに手を貸している。魔法の指輪を賢明に駆使することでシラベインはスラシアの疫病の脅威から大勢の命を救った。また、魔術師ギルドの若手に人気が高いため、見習いの神とも呼ばれている。

ターヴァ(鳥の神):ヨクーダの大気の神。ターヴァは故郷が滅亡したヨクーダの民をヘルネの島に誘導したという伝説が最も有名で、その後キナレスの神話に統合されている。ハンマーフェルでは今でも船員の間で高い人気を誇り、ほとんどの港町にその祠がある。

タイバー・セプティム(タロス、ドラゴンボーン):断絶せし王家の跡継ぎであったタイバー・セプティムは人類の英雄神の中でも最も重要な存在であり、タムリエル全土を征服して第三紀(および第三帝国)をもたらした。北方の竜を意味するイスミールの名でも知られる。

トリニマック:初期アルドマーの力ある神であり、場所によってはアーリエルよりも人気があった。人間たち相手に軍を率いた、大元のエルフ族の戦神であった。ボエシアがこの外見になったとされている(話によってはトリニマックを食べてしまう、とすら言われている)が、それはアルドマーの一団の耳を借りるためで、結果的にチャイマーへの変換へと繋がったという。以後は神話の舞台から消えてしまうものの、恐ろしいマラキャス(アルトマーのプロパガンダではこれをダンマーの影響の恐ろしさと表現している)として戻ることになる。

ツン:今では消滅してしまっている、逆境に対する挑戦を司るノルドの神。ショールを異国の神々から守ろうとして命を落とした。

トゥワッカ(巧妙なる神):魂を司るヨクーダの神。世界の誕生前のトゥワッカは誰も気にかけないものの神であったが、長身のパパがウォークアバウトの作成を担った時、トゥワッカは存在意義を見つけ、碧落の岸の管理人となり、今でもレッドガードが来世へと入る道案内をしている。信者たちはハンマーフェルのより都市に近い地域でのアーケイ信仰に関係あると言われることがある。

ヴィベク(モロウィンドの主):ダンマーの詩吟を詠む戦神であるヴィベクは聖なる地の目に見える管理人で、火山の邪神たち相手に警戒を続け、第二紀572年に1日だけ水中で呼吸する方法を教え、モロウィンドを冠水させてアカヴィリの侵略者たちを排除した件を初め、ダンマーの民を何度も滅亡から救っている。

ザルクセス:ザルクセスは家系と秘密の知識を司る神で、当初はアーリエルの書記を務め、時の始まり以来、アルドマーの大小の実績を漏らさず記録していた。妻であるオグマを歴史の気に入った瞬間などから作り出したとされている。

イフレ(森の神):ボズマーのパンテオンで最も重要な神。たとえ時の竜ことアーリエルが神々の王ではあっても、ボズマーはイフレを現在を理解する神崇めている。ウッドエルフらによると定命の次元の誕生後、何もかもが混沌に陥っており、最初の定命の者たちは植物に姿を変えては動物に変化し、再び戻ったりを繰り返していた。そこでイフレが大地の骨を意味する最初のエルノフェイに姿を変え、これら自然の掟が確立した後、定命の者たちは新たな世界を理解することで、ある程度の安全を確保できるようになったという。イフレは最初のボズマーに教訓を伝授したことから、語り部の別名で呼ばれることがある。ボズマーの中には混沌の時代の知識をいまだに残している者がおり、効果的に活用できる(野生の狩り)。

イスミール(北方の竜):ノルドから見たタロスの姿。グレイビアードらの声の力に耐えることでその予言を耳にしたとされ、後に多くのノルドが竜の姿を見ることなくその正体を目にできたという。

ズェン(労働の神):現物払いを司るボズマーの神。研究によるとアルゴニアンおよびアカヴィリの両方の神話に由来が見られ、コスリンギの船員によりヴァレンウッドにもたらされた可能性が考えられる。表面上は農耕の神であるズェンは時に、遥かに上位の地位をもつ存在として力を発揮する。その信仰はクナーテンの流感後、間もなくして絶えてしまっている。

ゼェト(農場の神):ヨクーダの農耕の神。世界が作られた後に父親と決別したが、長身のパパが食料の栽培を難しくするのはそのことが原因なのである。

ゼニタール(労働と商業の神、商いの神):九大神の一員であるゼニタールは当然ながらゼェトとの関連がある。しかし帝国内では格段に洗練された承認や中流貴族の神となっている。信者たちはその謎めいた出自にもかかわらず、ゼニタールは常に勝利する神だと主張する。

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