The Elder Scrolls 書籍
(日本語訳・英語原文)
ワバジャック
書籍概要
『ワバジャック』は、The Elder Scrollsシリーズに登場する短編書籍のひとつであり、狂気のデイドラ・プリンスであるシェオゴラスの恐ろしさと、不条理な知識の危険性を描いた異色作です。
物語は、ソリチュードの王になることを夢見る幼い語り手が、知識を求めてハルメアス・モラを召喚しようとするところから始まります。少年は地下図書館に住む怪しげな男から儀式を教わり、禁断の知識の書であるオグマ・インフィニウムを得ようと試みます。しかし現れた存在は、彼が期待していた知識の王ではなく、自らをシェオゴラスと名乗る異様な男でした。
序盤ではまだ文章に一定の整合性がありますが、シェオゴラスとの接触以降、語りは急速に崩壊していきます。「ワバジャック」という単語の異常な反復、意味を失っていく単語の羅列、論理の飛躍など、読者自身が狂気へ引き込まれるような構成が特徴です。
ワバジャック
ちっちゃい子は、大人が見てないところで、永遠の闇の力をつかっちゃいけないって。そんなの知っているけどね。でもあの蒔種の月の5日、良く晴れた夜は大人はいらなかったんだ。欲しかったのは、デイドラの知識、学習、ゴム、そしてニス、あとハルメアス・モラだ。蒔種の月の5日はハルメアス・モラの夜だって僕に教えてくれたのは、いなかの図書館の下に住んでいた、幅の広い胸を持つきれいな男の人。それで、知識の書オグマ・インフィニウムが必要ならば、彼を召喚しなければならないんだ。ソリチュードの新しい王さまになったなら、どんな小さなことでも役に立つからね。
オブリビオンの王子を誘い出すには、普通だったら魔女集会か、魔術師ギルド、他には少なくとも一揃いの枕カバーとシーツが必要だって。図書館の男の人は、自分一人で儀式をやる方法を教えてくれたんだ。めちゃめちゃすごい嵐をまって、猫の毛を剃ればいいと彼が教えてくれたんだ。それ以外の儀式の手順は忘れちゃった。問題ないけどね。
誰かが来て、ハルメアス・モラだと僕は思った。でも何だかおかしいなと一つ思ったのは、本で読んだハルメアス・モラは大きくて太っていて、いくつもの目とかぎ爪を持つ怪物だって書いてあったのに、目の前の男の人はベストを着た銀行家のように見えたこと。それに、彼は自分のことをハルメアス・モラではなくシェオゴラスだって言い続けてたんだ。んでも僕はハルメアス・モラをうまく召喚できたことがうれしかったし、なんか変だなっということは気にしないことにしたんだ。彼は僕には難しいこと(多分大人の人でも理解力、経験、知識の域を超えていたと思う)をいくつかさせ、それから彼の使用人が、ワバジャックと呼ばれる何かを僕にくれたんだ。ワバジャック。ワバジャック。
ワバジャック。
ワバジャック。ワバジャック。ワバジャック。ワバジャック。ワバジャック。ワバジャック。
たぶん、ワッバジャッキが知識の書なのかも。猫だけどコウモリで、ネズミなのに帽子、ブヨだったり、あれは、これと一緒だってわかったんだから、僕は賢くなったのかも。そうなんだよ、ドアにイノシシ、いびきとか床とか、うなり声だって胞子、お前のものは僕のものって。いろいろな仕組みがとてもはっきり分かっているんだから、僕は賢いんだ。なのになんで、他の人は僕の頭がおかしいと言い続けるのだろう?
ワバジャック。ワバジャック。ワバジャック。









