The Elder Scrolls 書籍
(日本語訳・英語原文)
王者のアミュレット
書籍概要
『王者のアミュレット』は、タムリエル帝国の象徴として知られる「王者のアミュレット」の起源と、その背後に存在する神聖な契約について記した宗教文献である。
物語は、第一紀初頭に中央タムリエルを支配していたアイレイドの圧政から始まる。デイドラ崇拝に傾倒したアイレイドたちは、危険な召喚魔法によって死霊やデイドラを軍勢として操り、人間たちを奴隷として虐げていた。そうした絶望的な状況の中で、後にシロディール帝国の始祖となる聖アレッシアが、「時の竜神」アカトシュへ救済を求める。
本書の核心は、アカトシュとアレッシアの間で交わされた“契約”にある。アカトシュは自らの血によってアレッシアを祝福し、その血統が正統であり続ける限り、オブリビオンへの門を閉ざし、デイドラの軍勢がタムリエルへ侵入することを防ぐと誓った。この盟約の象徴として授けられたのが「王者のアミュレット」と「永遠なるドラゴンファイア」である。
王者のアミュレット
ウェネングラス・モンホナ 著
第一紀初頭、アイレイド、あるいは「ハートランドのハイエルフ」と呼ばれる強力なエルフの一族が、中央タムリエルで圧制を敷いた。横柄で傲慢なアイレイドは、危険きわまりないデイドラロードを頼ってデイドラと死霊を呼び出させ、軍隊を編成していた。アイレイドはこの恐れを知らない魔法の軍団を使って若い人間に容赦なく襲いかかり、気の向くままに虐殺し、奴隷にした。
苦しみにあえぐ人間の姿を見かねたシロディール家の始祖、聖アレッシアは、気高きエイドラを統べていた「時の竜神」アカトシュに助けを求めた。アカトシュはもだえ苦しむ人間を哀れみ、みずからの心臓からかけがえのない血をしぼり出すと、その血で聖アレッシアを祝福した。そして、アレッシアの家系が竜の血脈に誠実でいるかぎり、アカトシュはオブリビオンの門をかたく封じ、彼らの敵であるデイドラ狂いのアイレイドの手に、デイドラや死霊の軍隊が渡らないようにするという契約を交わした。
この契約の証としてアカトシュは、アレッシアとその子孫に「王者のアミュレット」と「帝都の永遠なるドラゴンファイア」を授けた。アレッシアがシロディール家に伝わる王者のアミュレットのひとつめの宝石となるまでには、こういう経緯があったのだ。アミュレットの中央にはめられたレッド・ダイヤモンドがその宝石である。王者のアミュレットは帝都の象徴であり、その後、セプティム家の象徴となった。八個の宝石で縁取りが施されており、それぞれの宝石が神を意味している。
アカトシュとその同輩の崇拝が帝都で続けられ、アレッシアの後継者が王者のアミュレットを身につけるかぎり、アカトシュとその神聖なる同輩は、タムリエルとオブリビオンを分かつ強力なバリアが破られないよう守っていくことだろう。この世の人々がもう二度と、デイドラロードの召喚する破壊的な魔の主人を恐れなくてもいいように。
しかし、帝都が九大神への献身をおろそかにし、アレッシアの家系が途絶えるようなことがあれば、タムリエルとデイドラの世界を隔てるバリアは崩壊し、デイドラの崇拝者は下級デイドラや死霊を召喚して人類に苦難をもたらすであろう。









