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ドゥーマーの調査書 第1巻

書籍概要

『ドゥーマーの調査書 第1巻』は、ディープエルフ――いわゆるドゥーマー文明の建築様式を中心に、その歴史と文化の実像に迫る学術的研究書である。著者セルウィ・ゲレインは80年にわたる調査を通じて、タムリエル各地に点在するドゥーマー遺跡を比較・分析し、従来の定説に対して再検証を試みている。


本書の核心は、ヴァーデンフェルの遺跡が「例外的存在」であるという指摘にある。従来、ドゥーマーの主要活動圏とされてきたこの地は、地表に露出した廃墟構造を持つ点で他地域と大きく異なっている。一方で、スカイリムやハイロックなどの遺跡は、より深層に重要施設を隠す構造を持ち、発見そのものが困難である。


この違いについて著者は、単なる地域差ではなく、以下の複合要因によるものと考察している。

ドゥーマーの調査書 第1巻

彼らの建築様式と文明



セルウィ・ゲレイン、学者 著



In the Deep Halls, far from Men

Forsaken Red Mountain, Twisted Kin

Hail the Mind, Hail the Stone

Dwarven Pride, Stronger than bone



ドゥーマーの研究、彼らのおぼろげな歴史と謎の解明は、私の生涯の研究となっている。

この文章の目的は、私の発見と、80年間をかけて行った彼らの建築物の研究に基づく結論を、共有することだ。


かつてのドゥームレス、現在のモロウウィンドからディープエルフの移住があったのは、一般的事実として受け入れられている。

記録された歴史がそれを補強しており、特に第一公会議を結成する時にローケン一族がデュマック王に加わるのを拒否して、ハンマーフェルへ集団脱出したことが示されている。


建築様式の基礎も理にかなっており、ドワーフの建築文化はゆっくりと微妙にではあるが、時代や土地に応じて変化していった。こうした変化は、外観上だけでなく実用上の必要から来ているものと思われる。


従来の見解では、ヴァーデンフェル・ドゥーマーが、ドワーフたちの中で最も多く作品を残したと言われている。スカイリム、モロウウィンド、ハイロックで私が行った発掘に基づくと、今回はその限りではないようだ。


ヴァーデンフェルは土地の表層から突き出たドワーフの廃虚のために雑然としており、しかもこの廃虚の構造は他の場所で調査した様々な遺跡とは明らかに異なっている。


またヴァーデンフェルの廃虚を掘り進むと、内部構造が異なることに気づく。本土の事例とは異なり、主要な家屋や使用可能な部屋はヴァーデンフェル遺跡の地上近くで発見されるのである。

小さな通路や倉庫は地表に近くにあるが、重要な場所は深くまで調査しないと出てこない。


そうした重要な場所はモロウウィンドの外にあるドゥーマーの廃墟では上手く隠されているため、多くの学者はその地方の外には居住しなかったと考えたのである。

この早すぎる結論に対して、そういった場所は単なる辺境に過ぎないと信じる者もいる。だが私の研究では、今回のこの事例がそうではないと証明してくれた。


この相違を説明する学説は少ない。都市設計に関して言えば、クランの建築士たちにそれぞれのやり方と好みがあったのかもしれない。

ドワーフの技術は実証的研究に基づいており、建築技術のことになると創造性を発揮する余地がなかった可能性はある。


土地の地質学的構造は明らかに影響を及ぼしているようで、これは特に、北方のスカイリムのような岩だらけでよく凍る地表がある地方や、火山性の基盤岩が一般的なヴァーデンフェル、または帯水槽が偏在するハンマーフェルなどを見ると明らかである。

北方のドワーフの建築士が、もっと扱いやすい地層に辿りつくまで大きな建造物を掘削できなかった可能性はある。


しかしながら、ある学者はモロウウィンドの西にある多くの建造物は第一紀420年以後に作られたと言っている。

クラン・ローケンがヴァーデンフェルを去った時、いくつかのクランが散り散りになって自分たちの集落を作ろうとし、東方の同胞よりもずっと孤立した生活を選んだという。

この説は驚くべきもので、ドワーフの建築士は長い時間をかけてより巧妙に要塞を隠す術を発展させていった可能性を思わせた。


この点を踏まえれば、タムリエル中に未発見のドワーフの考古学的な遺跡が存在するのは間違いないだろう。

それはシロディールやブラック・マーシュのような、これまでドワーフがいたとは思われていなかった南方の地域でさえも例外ではない。

空想の飛躍は避けるべきだが、この理論が実証されれば、ドワーフのクランはこれまで信じられていたよりもずっと長く、もしかしたら第一紀700年に消息を絶ったレッドマウンテンの戦い以降も生きていたと推定できるかもしれないのである。

ドゥーマーの調査書

ドゥーマーの調査書 第1巻
『ドゥーマーの調査書 第1巻』は、ディープエルフの建築様式と文明を80年にわたる研究から解き明かすTES書籍。ヴァーデンフェル遺跡の特異性や未発見遺構の可能性に迫る。
ドゥーマーの調査書 第2巻
『ドゥーマーの調査書 第2巻』は、ディープエルフ(ドゥーマー)の建築様式や学術文化を考察するTES書籍。アルカネックスやアニモキュロトリーなどの構造物から、彼らの科学中心社会に迫る。
ドゥーマーの調査書 第3巻
『ドゥーマーの調査書 第3巻』は、地下深くに築かれたドゥーマー都市の構造と建築思想を分析するTES書籍。ジオクラインや深層施設、謎の語「FalZhardum Din」に迫る学術的記録。
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