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スカイリムのダンマー

書籍概要

『スカイリムのダンマー』は、ダークエルフであるアサル・サリーズによって記された、極めて挑発的な論説である。本書は、ノルド側の価値観を称揚する書物『スカイリムのノルド』への明確な反論として書かれており、スカイリム社会におけるダンマーの立場と意識を浮き彫りにしている。


語り手は、自らを「拒絶される存在」として位置づけながらも、その語調は被害者意識にとどまらない。むしろ、ノルドを「野蛮で劣った存在」と断じ、ダンマーこそが優位に立つべき種族であると主張する。そのため本書は、単なる社会批評ではなく、強い民族的優越思想を含んだ政治的文書として読む必要がある。


物語の中心となるのは、ウィンドヘルムに存在する「灰色地区」である。かつて「雪地区」と呼ばれていたこの場所は、現在ではダンマーが集住する区域となり、ノルド社会から半ば隔離された空間として描かれる。著者はこの地域を、ダンマーの成功と支配の象徴として誇示する一方で、そこに至るまでの歴史的経緯――特にイスグラモルと五百人の同胞団による追放の記憶――にも言及し、過去と現在を結びつけている。

スカイリムのダンマー




アサル・サリーズ 著



ダンマー。


それが我らの名だ。どれだけ親切にしても、お前たちは我々を拒絶する。お前だ、神に見捨てられた凍った荒野の、白肌で黄色い毛の猿め。お前らノルド人とって、我らは薄汚れて肌も黒ずみ、開いた傷にたかるように土地に住みついた、モロウウィンドの「ダークエルフ」なのだろうな。


そうだ、お前らの素晴らしい文化作品の『スカイリムのノルド』を読んだぞ。自分たちの善徳と領地をほめそやし、その素晴らしさを体験したいなら誰でも招待するとあった。だから行ったぞ、ノルド人、だが予想通り、約束されていたほどの歓迎はなかった。


だからこの私、ダンマーでスカイリムへの移民、アサル・サリーズは、お前らの大好きなその本への返答を自分で書くことに決めた。そして読んだ人に決めてもらおう、この冷たく人を寄せ付けない土地に住む種族は、ノルド人だけではないと。我らダークエルフは来た。そして少しずつスカイリムは我々のものだと主張してゆくつもりだ。


だがどこに住むのだと疑問に思うだろう? かつて最初の帝国の帝都だった、ウィンドヘルムの古代都市を除いてどこがある。そうだノルド人、王たちの宮殿の影、ノルドの英雄イスグラモルが法廷を開いた場所で我らは生きるのだ。ああ、お前たちの大好きな500人の同胞団によって、我らの先祖はスカイリムから追い出された。だがそれは過去のことだ。今は違う。


実際、いかに我々がウィンドヘルムに上手く住み始めたか驚くことだろう。ここはかつて雪地区として知られていたが、もはやその名前ではない。今の呼び名は灰色地区であり、それこそがダンマーの支配が現実であることを物語っている。今やこの地区では、全人口を我々の種族が占めているのだ。ここの住民は勝利の意味を分かっている。


ああ、だが平和的占領は進み続けているぞ。喉が渇いたか? 灰色地区にノルドのハチミツ酒はない。だがニューグニシス・コーナークラブには、蒸留酒が十分に出回っている。有力者の一族を探しているのか? 壁の内側にグレイ・メーンはいない。しかしベリン・フラールの家は訪ねてみたいんじゃないか? モロウウィンドで最も高貴な家の子孫だ。ああ、無理だろうな。ノルド人は灰色地区に来ないだろう? 我々の肌を恐れるように、我らの街も恐れているんだな。


「スカイリムの子供たち」よ、もう分かっているはずだ。この土地を故郷と呼ぶもよし、だが自分たちの物だと呼ぶことはできない。それは牛が主の牧草地を要求するようなものだ。お前たちは種族の違う家畜にすぎない。より高位の存在に殺されるのを、間抜けな顔で待っているだけだ。

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