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マスター・エレインの遺言
お前がこの手紙を読んでいるのなら、私はもう死んでいる。きっとこの運命にお前は微笑んでいるだろう。逆立ちでもして みるがいい。そうでもしなければ、ただのしかめっ面になる。だがそれはよしてくれ。あまりに芸がなさすぎる。
ちょっとした混沌を喜ばない者がいるか? この文章を空飛ぶホーカーのパンで締めくくろう。お前のしかめっ面が正しい方向を向いているように祈る。
結局、ここには音韻も理性も縁がない。炎は水で上が下。正しいことが間違っている。死は生だ。
そして私の前にダラクがローレスへしたように、今お前に聞かせよう、親愛なる弟子よ。この箱の内側からな。我が道を辿ろうとするなら、慎重になれと賢者が警告するだろう。さもなくば、お前も同じ轍を踏む事になる。
だが私は自分が賢いだなどと言ったことはない。私にとって、死などありふれた冒険だ。探検すべき可能性の一つだ。お前の生も同じであるべきだ。