The Elder Scrolls 書籍
(日本語訳・英語原文)
殺害―自分がやられる前に
書籍概要
『殺害-自分がやられる前に』は、エドアルド・コルバスによって記された実践的な戦闘指南書であり、The Elder Scrolls世界における戦士の基本思想を端的に表した一冊である。
本書の核心は極めて明快だ。「生き残るために戦え」という一点に尽きる。華麗な剣技や名誉といった観念的価値は排され、あくまで現実の戦場で命を繋ぐための合理性が徹底されている。
まず強調されるのは、防御の重要性である。攻撃を避けることこそ 最大の生存戦略であり、盾による防御はその中核を担う。著者は、防御によって受ける疲労や軽傷は許容すべきコストであり、直撃に比べれば遥かに小さいと断言する。この点は、TESシリーズにおけるスタミナ管理やブロックの概念とも一致する。
殺害-自分がやられる前に
エドアルド・コルバス 著
これまで命を削るためだけに戦いに挑む人間を数多く見てきた。長年、私は戦闘技術を素晴らしい騎士やブレイズ、それに遠縁の傭兵たちに教えてきた。
この知識を活かして巧みな戦闘技術に関する簡単な論文の執筆を試みている。魔術師たちの攻撃でも、弓術でも、喉を切り裂くような犯罪のことでもない。戦闘について。それも一対一の、両者の間にあるのは良質な鋼鉄の武器のみの戦闘である。
最初に覚えなければならないのは防御方法だ。殺されないための1番 の方法は相手の攻撃を受けないことである。盾をうまく使うことが重要だ。それによって疲労がたまることも、多少の傷を負うこともあるかもしれない。しかし、防御した攻撃は直接受けるものに比べてはるかに弱まる。時間と共に上達し、そのうち非常に強力な攻撃をもかわせるようになるだろう。
しかし注意せよ--敵がよほど臆病なごろつきでもない限り、彼らは防御をかわす方法を知っている。隙を作るためにありとあらゆる手段で攻撃し続けるだろう。これらの強力な攻撃には用心しなければならない。1センチ厚の鋼鉄で攻撃を軽減するのも悪くはないが、避けるにこしたことはない。
忘れるな、熟達した防御でなければ呪文に対して何の役にも立たない。魔術師には速攻を仕掛け、鋼鉄を食らわせてやるといい。魔法という武器を使うことに対する当然の報いだ。
盾なしでも同様に防御することはできる--盾ほどの効果はないが、持っている剣をかざすだけで良い。ちなみに、もし気まぐれで剣を2本使おうと思ってもまったく防御できないので試そうとしないように 。柄を両手で持っていなければ、攻撃を跳ねつけるのに十分な力を出せないからだ。
しかし、それぞれの手に武器を持てばより早く敵を倒すことができるだろう。それが最善の防御だという者もいる。
剣の扱いにはいくつかの基本がある。素早い攻撃は常に良いとされているが、はじかれてしまうことがあるため、敵の防御姿勢に気を付ける必要がある。そんな時は、隙を窺うか強力な攻撃で防御を崩せ。威力はハンマーが最も大きいが、速度が劣る。メイスや鈍器全般も同じだ。剣は最も速いが威力は低くあまり効果的でない。斧はその中間となる。
体力を消耗しすぎないように気をつけろ--常に反撃したり、走ったりするための余力は残しておく必要がある。戦闘中は動き続けろ。端に追い詰められたり、囲まれたりする状況は避けなければならない。危険の芽を摘め--素早く攻撃してくる弱い魔法使いから倒すことをお勧めする。
盾は防御のためだけの道具ではない。中に肩を入れて、そのまま敵に体当たりもできる。相手は吹き飛び、素早く反撃する隙が生まれる。さらに敵に突っこむ時に一層力を込めてみるといい。小さな敵なら相手を跪かせることができるだろう。
体格が大きい敵は強力な攻撃でよろめかせることができない。これらの敵は、強い体当たりでしか態勢を崩させ、隙を作リ出すことができないだろう。
もう一度繰り返す--防御、反撃、体当たりだ! 倒れたらとどめを刺せ! 相手が容赦してこないのだから、こちらも容赦しないのは当然だろう? 戦いとは攻撃すること、敵を素早く捕獲すること、そして無慈悲になることだ。動き続け、剣を振り続けろ。もし力に自信があるのなら、両手武器を手に敵を小麦の茎のようにバタバタ倒すといい。動きが遅くなり扱いにくいが、打ち砕かれた骨や切り裂かれた肉体ほど甘美なものはない。
墓地は二流の戦士で溢れ返っている。戦う覚悟がないのなら僧にでもなればいい。だが、戦士としての道を歩むな ら基礎を学んで、頭を使うことだ。でないと、誰かに頭をはねられてる運命が待っている。









