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[主人名]の日記



蒔種の月14日


今日は我々の新生活の初日だ。ロリクステッド郊外に、古びた農家がついた広い土地を格安で買った。誰も欲しがる者がいなかったのは、岩だらけだからだ。だが [妻名] と私は体が丈夫だし、意志も強い。大岩をどかして、この豊かな土地を夢のような大農園にしてみせる。


うちの [子供名] の奴を育てるには最高の場所だ。




栽培の月21日


長い一日だった。手が痛くて書くのが辛いほどだ。農家は修理して、最初の作物を植えた。気分がいい。やったんだ。今夜は [妻名] が新婚の頃のようにキスしてくれた。彼女の目が私を誘っている。




南中の月1日


最初の作物を収穫した。大して採れなかったが、最初の一歩だ。日の出の光が農場の地平から出てくるのを眺めながら、ここを何と名づけるか思いついた。 [ロケーション名] だ。アカトシュの栄光の光にちなんだ名前だ。すぐに息子にふさわしい遺産になるさ。もうちょっとだ、きっとそうなる。




降霜の月23日


悩みができた。 [子供名] の成長は早く、大きな少年になった。あいつは木の剣で熱中しすぎて、家を出て帝国軍に入隊することを夢見てる。


だが愛する妻の [妻名]… あいつの妙な振る舞いが気がかりだ。時々何時間も姿を消しては、唐突に家の中に姿を現わし、ずっといたかのように振舞う。しょっちゅう籠一杯の妙な黒い花を持って帰る。だがそれが何で、どこから持ち帰ったのか教えてくれない。それに去年の冬 、[子供名] が病気で熱を出した時、 [妻名] はどこからともなく小さな黒い瓶を取り出して、得体の知れないものをあいつに飲ませた… 数分もすると熱は下がっていた。 [妻名] は瓶の中身が何だったのか、どこで手に入れたのか教える事を拒んだ。子供を救ってくれたのはありがたかった、もちろんだ、だが…


マーラよ、お救いください。妻がデイドラ信者か、魔女じゃないかと気が気ではない。




真央の月16日


[子供名] が行方不明になって3日経つ。可愛い息子よ。


あちこち探したが影も形もない。あいつの大好きな木のおもちゃの剣も消えた。オオカミに連れ去られていたらどうしよう。それとも悪党にさらわれたのか。


[妻名] が私を見ていた。彼女の目つきが気に入らない。彼女は一度も泣いていない。子供が行方不明なのに泣かない母親ってのはなんだ?


まさか――

その考えは書くことすらはばかられる。




見つけたぞ。 [妻名] の秘密を見つけた。あいつはここに隠れていたんだ。薬、植物、本… こんなに邪悪で異常なものをここで見つけるとは。ああ神々よ、お助けください。妻は魔女だ。


あいつの穢れた本など開きたくなかったが、知らなければならない。知らなければ――


ベラドンナだ。それがあの植物の名前だ。彼女がこそこそ扱っていたものだ。あいつはこの隠し場所のあちこちで育てていた。


あいつが息子に毒を盛ったに違いない。あいつが私を見てせせら笑っていたのを見た。農場をひっくり返さんばかりにして息子を探す私を見る彼女の目には笑みがあった。あいつは私をコケにしていたんだ。


こんな怒りは感じたことがない。体が震え、汗まで出てくる。

なすべきことを悟った。息子の霊魂がささやいている、あいつが復讐を求めているんだ。


野生動物を仕留めるための斧を戸口に置いている。魔女を仕留めるのにも使えるはずだ。



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