かつて、世界はもっと単純だった。
敵か味方しかいなかった。生き残るために戦い、死に栄光を見出していた。
だが今では盾の兄弟や姉妹と戦い、風向きに翻弄される旗を取り合っている。
戦場でハジャレクを殺したとき、もう二度と武器を持たないと誓った。この選択は誇るべきものだったが、結果は恥ずべきものだった。
吟遊詩人は、家の中で時の流れによって殺される者の物語など歌ってくれない。彼と再び会うためには、鯨骨の橋でツンと向き合い、勇気の間で地位を得なければならない。
兄弟よ、会いたい。ソブンガルデで待っていてほしい。