top of page
サンダード・タワーのメモ
くねった木々と濃霧に覆われたハイヤルマーチの沼地の奥深くに、謎の塔がある。
この地方でミルウォッチの名を口にする者はほとんどおらず、口にするとしても怯えながら不安げに口にするに留まる。塔の謎にさらに興味をそそられて、秘密の解明に人生を捧げることとした。
塔の過去の姿は、現在の姿から推測できる。石の切り口からその周囲の結界に至るまで、全てが手掛かりであり、ペンと手で辿れる筆跡なのだ。
入口を守っている石の封印は、シャリドールの遺産から生まれたシンボル「マグナスの目」に他ならない。その燃えるような眼差しはミルウォッチのみならず、ウィンターホールド大学の外れでも見かけられる。
この魔術師たちは大学から追放され、自分たちで道を切り開こうとしたのだろうか? あくまでも単なる仮説だが、一理ありそうだ。
とは言え、塔の住人たちの精神に触れられなければ、真の洞察を得ることは到底できないだろう。
読み上げ動画付き書籍
bottom of page