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ヴォノスの日記



第四紀200年真央の月3日


我が夢はメエルーンズ・デイゴンの声で満たされている。最初はささやきだったが、今では頭蓋骨の中の轟音となった。苦難と暴力の種が地を苛み、土壌は戦いによる流血で肥えている。「タムリエルはやがて、再びもぎ取れるほどに熟すだろう。我が復讐は間近だ」と、声が言う。


あの方の声に従わねば。何をしたらよろしいのですか、我が主?



第四紀200年真央の月12日


何時間も何日もデイゴンへ祈ったが、何も聞こえない。ようやく休むと、別の夢を見た。炎と煙の夢だ。熱、そしてまた熱。私は洞窟の中の深みへどんどん下降していく。熱が皮膚を炙り、水ぶくれができていく。


だが私は動き続けた。止まることなく下へ。炎と煙、熱と岩。そして私は見た。デイゴンの口を。オブリビオンの門を。


眩い閃光と共に、その時私にアカトシュの、ドラゴンの幻視が見え始めた。これはいったい何を意味するのだろうか?


体を覆う汗と、強烈な天命の感覚とともに、私は目を覚ました。感じる。東に引かれるのを。呼び声に従わねば。



第四紀200年南中の月15日


デイゴンの声は私を洞窟へと誘った。ヴェローティ山脈の奥深くへ。彼の信者はかつてここに集った。彼らの気配を感じる。彼の力を感じる。


オブリビオンの門がここに埋まっている。感じられるのだ。


そこに行きつくのが我が定めだ。昼も夜もつるはしと共に過ごそう。門をこの石の牢獄から解放するまでは。



第四紀200年炉火の月6日


ほぼ2ヶ月に渡り、私は奮闘した。深く、深く掘り進み、休む時だけ手を止めた。石を一つどけるたび、運命へ少しずつ迫っていった。オブリビオンの炎へと。


他の者がデイゴンの声に従うようになり、この地への、私への、我らが王への道を見出した。我々は新たな教団の大司祭なのだ。あの方の意志とつながる、数少ない選ばれし者なのだ。


深みへと旅を続けると、深遠の暁の聖堂の遺構が、まるで岩石の中のダイヤモンドのように姿を現わした。


最初に門の石を発見したのはヴァイタス司祭だった。私の歓喜は束の間だった。この門もまた、これまで見つけたものと同様に打ち砕かれていた。それでも、門の力を感じられた。まるで肌に熱を感じるようだった。このような破片がスカイリム中に散らばっている。深く埋められ、忘れ去られている。私たちが見つけるのだ。再びオブリビオンの顎を開くのだ。



第四紀201年暁星の月4日


デイゴンの幻視が再び夢を覆った。マーティン・セプティムとアカトシュの姿が我が血を憤怒と復讐でたぎらせる。赤い空を背景に黒い翼が広がる。


いまだに私にはこの幻視の意味が理解できていないが、デイゴンの憎しみはみぞおちで石炭のように焼け、私をさらに突き進ませた。



第四紀201年栽培の月21日


過去数ヶ月にわたり、スカイリム中を草の根分けて捜索し、オブリビオンの門の様々な破片を拾い集め、元通りにできるほど集められた。その存在自体が力、畏怖、信仰を呼び起こす。

今こそ契りを結ばねばならない。デイゴンは我々一人一人に身を切るような生贄、つまり血の供物を捧げ、献身を証明せよと求めておられる。魂がオブリビオンの炎に放り込まれるたび、彼の力が成長する。


ここの境界の障壁は弱い。この地に沸き立つ混乱と紛争がさらにそれを弱めている。今こそドレモラ・ロードを召喚し、印石を手に入れ、門を開く方法を見つけ出さねば。



第四紀201年南中の月10日


境界の橋において指示された儀式を執り行い、見事に障壁を破り、オブリビオンの領域へと踏み入った。しかし、境界を超える調整の手段として門を利用しようというもくろみは失敗した。思った通りオブリビオンの転移門は薄く、一時的なものだった。デッドランドの甘美な硫黄の香りを嗅ぐことはできたが、ほんの刹那のことだった。


ザルクセスの神秘の書について、知るべきことは学びつくした。最後に残ったページを見るために、ドーンスターには何度も赴いた。しかし、必要な部分は謎のままだった。


デイゴンに祈って助言を求め、ドレモラに教えを乞ううち、印石単体では力が足りないと理解した。門を開くにはより強力なものが必要なのだ。だが、どんな秘宝にそのような力が宿っているのか?


最も忠実な使徒たちをタムリエル各地に遣わし、オブリビオンの鍵となるに足る秘宝や力の源を探させた。辛抱強く、デイゴンのご意志を信じねばならない。



第四紀201年南中の月20日


大ウェルキンド石がリーレという古代アイレイドの遺跡に隠されているかもしれないという報告を、斥候から聞いた。これが門を開くために必要な力の源なのか? その可能性は確かにある。何と味わい深い皮肉であることか。デイゴンに対して使われた物体が、彼の力を定命の世界に再び解放するため使われることになろうとは。


我が斥候たちは勤勉に働き、できる限りの情報を収集し続けた。そしてデイゴンの導きを求めて祈る私のもとに、声が聞こえた。「こらえよ。やがて全てが明らかになる」



第四紀201年収穫の月2日


忌々しいステンダールの番人め。ジェラール山脈を通るペイル峠を封鎖するとは。リーレへ行けなくなってしまった。我々の計画を漏らすわけにはいかない。他の道を探さねば。


道を使ってシロディールに行くことがかなわないのなら、山を直に突っ切るまでだ。この聖地へ着くためにもそうしたのだから、再びやってみせよう。一隊に命じ、すぐ掘削に掛からせた。



第四紀201年収穫の月14日


またも熱に浮かされたような幻視が、たびたび夢の中に現れるようになった。時が近づき、今や私はなすべきことを理解したのだ。


ドラゴンボーンの予言が告げるのは選ばれし者が現れ、彼らの血と魂がアカトシュに祝福されること。それがドヴァーキンだ。


時の傷が開き、世界を喰らう者アルドゥインもまた再来する。


双方ともアカトシュの魂の一部であるが、これらは相争う。そしてアカトシュの子として、メエルーンズ・デイゴンの復讐を受ける。


しかし苦しみでも、死でもまだ足りない。究極の裏切りでしか満たすことはできない…


オブリビオンの門を開くためには、最も高度な儀式を入念に仕組まねばならない。秘宝の計り知れない力を汚し、大いなる生贄を捧げ、何よりもドラゴンボーンを知らぬうちに、デイゴンの意志の道具とせねばならない。


私が生贄となるのだ。それが最後の段階だ。そして片手に剣を持ち、もう一方の手に大ウェルキンド石を持ったドヴァーキンが我が命を断つとき、儀式は完成し、門を開くための鍵となる。


この究極の裏切りは境界の障壁を粉砕し、オブリビオンの門を開き、そしてデイゴンが軍勢を再建する間の足掛かりを定命の世界へ与える。


私に理解できるどのような計画をも超えた神の計画だ。世界はオブリビオンの炎に焼かれる。そして定命の者の血が、アカトシュの手を染める。


この計画を誰にも伝えてはならない。あまりに脆く、あまりに完璧だからだ。



第四紀201年収穫の月17日


始まった。アルドゥインが復活した。


スコーヴィルドが失踪して数日になる。兄弟が生贄に捧げられたのを見て意気消沈し、教団を去った。私の計画通りだ。


彼はドラゴンボーンを頼るだろう。そして役割を果たした時、奴は殺される。


ドラゴンボーンはその傲慢さから野望のままに振舞い続け、デイゴンを喜ばせるだろう。必ずや大ウェルキンド石を探して手に入れようとするに違いない。それから奴らは私のもとへ戻る。そしてその時、儀式の最後の段階が幕を開ける。


エナカイン女司祭がステンダールの番人に捕らわれた。だが彼女にもまた、大いなる役割がある。彼女が屈することはないが、番人どもがドラゴンボーンを援助するために必要な場所へと誘い込む。そこで奴らは無残に失敗し、ドヴァーキンが成功する。


成功は束の間だ。印石が破壊され、門を開いたままにする。さらにはデイゴンのドレモラ・ヴァルキナズ、ガタナスとメサッツがデッドランドで襲撃を率いるべく待機している。彼らはやがて始まる戦いの先陣だ。そして彼らの働きを通して、我らが王の敵に苦しみを解き放つ。


夜明けは近い。



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