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スコーヴィルドの日記



お前がこれを読んでいるのなら、奴らの方が先に私のところへ来たということかもしれない。深遠の暁は背教者を許さない。裏切り者にふさわしい終わりだと言えるかもしれない。


深遠の暁のことを知っているなら、教団はずっと昔に根絶されたと聞いているだろう。第三紀のオブリビオンの動乱が終わった後だ。事実その通りだった。少なくとも1年前までは。


スカイリムに不和の種が蒔かれるにつれ、メエルーンズ・デイゴンのささやきが熱烈な信者であるヴォノスの耳と心を虜にした。このささやきで彼は地下深くにある、古代の深遠の暁の聖堂に導かれた。聖堂は崩壊して久しく、オブリビオンの門が廃墟の中に遺棄されているという噂が数百年に渡って流布していた。


ヴォノスはやがてメエルーンズ・デイゴンと盟約を結び、新たなリーダーとして、静かに深遠の暁の再結成に着手した。さらに多くの信徒を目的のために勧誘し始め、そしてこの私もその力の約束の餌食となった。


オブリビオンの動乱の後、スカイリム中の門は地中深く埋められた。しかし大変な努力を重ね、我々は欠片を拾い集め、見事オブリビオンの門を再建できた。


ヴォノスは召喚術の達人で、倦むことなく門を開けることに努め、メエルーンズ・デイゴンの兵士たちにタムリエルへの入口を与えようとしている。


盟約に命じられた通り、オブリビオンの門の浄化には我々が個人的な血の生贄を差し出し、献身を証明する必要があった。野望に目がくらみ、私は実の兄弟のスネを捧げた。ダートウィングにすら手出しできないようなただの農夫をだ。


ナイフがあいつの体を貫くのを見た時、ショックと恐怖が心身を貫いた。あいつの下腹部に飛び散った血は家族のものだった。その瞬間、私は自分のしてしまったことを悟った。私を惑わせたのは力でなく、虚偽だったのだ。


侍者の私には大したことは教えてもらえなかった。だがヴォノスが強力な古代の秘宝を、門を開くために探しているのは知っていた。その秘宝が何であるのかは知らない。イヴァルステッドの南西、山道の辺りに発掘現場があると聞いた。もっと多くの情報がそこで手に入るかもしれない。


最後になるが、場所を秘密にしておくため、オブリビオンの門へ行き来する際、高位の司祭以外は目隠しをさせられた。だからその所在に関しての情報は、一切伝えられない。そこが洞窟だとしか分からない。もっと伝えられたらよかったんだが。


昼夜を問わず逃げ続けているが、ステンダールの番人も私を追い始めた。私のような者を彼らがどう扱うかは想像に難くないから、お前にすがっている。私の苦境をより理解してくれそうな者に。


深遠の暁を止めてくれ。手段は問わない。私のため、私が見捨てた兄弟のため、そしてタムリエル全土のために。


-スコーヴィルド



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