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宿屋「ナイトゲート」の客のメモ
ある素晴らしい宿屋のことを聞いてくれ。そこのサービスがいかにすごいかってことを。宿屋の亭主はやさしくて気が利く人でな、そのものぐさぶりは実に堂に入ったものだから、これ以降は読みもしないんだ。
そう、ここは最悪の宿屋だ。文字通り最悪だ。ひどいサービス、ゴミのような食事、下の階に住む亡霊に耐え抜かねばならない。おまけに奴らは汚らしい反逆者どもなんだ!
奴らは穢れたエルフに部屋を貸してるだけじゃない。連中の誰かが裏の樽へ何かを隠すとこを見たぞ。自分で引っ張り出してもいいが、あれは気色の悪いエルフ病にまみれてるに違いない。治すには世界最高の錬金術師9名と、命を捧げなきゃならなくなるだろう。
指名手配中の身の上でなければ、この宿屋もどきごと焼いてやるところだ。今は、この手紙だけでよしとしとこう。