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カジートのメモ



カジートはようやくエドワードの手掛かりを手に入れた。奴と山賊仲間はスカイリムを目指して北に落ち延びたようだ。


だが衛兵隊長と話した時、彼はカジートにエドワードの賞金がすでに支払われたと告げた。年老いた冒険者が馬で兵舎に現れ、そいつがあのブレトンの死体を引きずってきたのだという。


ファルクリースの墓地の端に奴の死体を埋めたと言っていた。カジートはシャベルを持って、奴を掘り起こすつもりだ。


結局、死んでいながら死なない方法はいくらでもある。カジートは死を偽装する薬の噂を聞いたことがある。心臓の鼓動をほとんど止めてしまうのだそうな。もしそうなら、エドワードはまだ健在かもしれない。


そういうわけで、この者はデイドラプレートを身につけた盗賊がナイフポイント・リッジで血なまぐさい稼業に励んでいると言う噂を聞いた。当初カジートは、エドワードが遺棄された鉱山に住み着くタイプじゃないと思っていた。だが今では確信が持てない。


エドワードは衛兵の目を誤魔化せたかもしれないが、カジートは己が眼で見るまで、本当に死んだとは信じない。



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