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賞金稼ぎ のメモ
あのブレトンに最初に会ったのは宿屋「デッドマンズ・ドリンク」だった。ワインの瓶の中に入ってるものを考えると、まるで詩のようだと言っていた。
私は詩なんて分からない。いくらもらえるのか知りたかっただけだ。もらえるのは結構な額だった。ゴールドだけで十分だったのに、彼は鎧も受け取ってほしいと譲らなかった。
こんなに高価なものを渡してしまう理由が分からなかった。でも彼は、それが話を広める助けになると言っていた。死人に身を守る品は必要ないとも。本当に死ぬわけじゃないと思い出させてやってもよかったが、「愚者と金は」なんてよく言う じゃないか。だから私たちは握手を交わし、彼は酒を飲み干した。
次の日、私は彼を倒した賞金稼ぎとして街に乗り込んだ。そして奴らは、彼を墓地に埋めた。彼の言っていた通りに。
宿屋で彼を掘り出す必要があるか尋ねたら、その必要はないと言われた。他の奴がやるそうだ。