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馬丁のメモ



あのダークエルフは俺を選んで賢明だった。傷跡を別にすれば、俺は馬丁として十分通用するはずだ。店主には、野生の馬に振り落とされて顔からイバラに突っ込んだとでも言っておこう。俺は賢いんだ。


他の山賊どもには生まれたての赤ん坊みたいな顔だとからかわれるが、こういう仕事にはいい。ダークエルフの高額報酬を見せてやれば、みんなすぐカミソリを買いに走るはずだ。


そう言えば、その謎の恩人とは静かなる月の野営地ではなく、馬屋で会うことになってる。理由はわからないが、もし後をつけられたら、城門をくぐるまでしっかり馬屋になりきれって話だ。


待ってる間に、その恩人に襲われなければいいんだが。前回は危うく漏らすとこだった。だが俺は賢いから、先に相手を見つけられるよう本を買っといた。ただ、本を開いても仕組みがまったくわからない。まあ、俺みたいな男には時間の問題だけどな。



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