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ケヴォンのメモ



15人の男たち、沈んだ財宝、失われた船。俺が置き去りにしてきたものだ。


ブラックボーン島への船旅は一日もかからなかった。寒さに関しては心配いらないと船長が言ってたから、俺たちは毛皮を持たずに武器だけ持って出かけた。


なんだか妙だった。俺たち以外にこの場所を知ってる奴は誰もいなかったからだ。それでもいい時間を過ごせてたから、それほど気にならなかった。だが、洞窟から1リーグほど離れたところだった。急に風が止んだのだ。


奴らは後ろからやって来た。氷の生霊のようにいくつもの剣が音を立てていた。次に聞こえてきたのは悲鳴だった。


俺は小船に飛び乗り、大急ぎで切り離して漕ぎ始めた。振り返っている時間はなかった


今の俺には時間しかない。もう少し仲間が多かったら… あるいは司祭でもいたら、なんとかなったかもしれない。


だが少なくとも、地図ならある。ベンチの後ろの、緩んだレンガの裏に隠しておいた。病気にやられてしまう前に、この地下牢から出ないといけない。



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