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エヴェスラの日記



琥珀と狂気よ。私はお前たちをよく知っている。秘密を知り尽くしている。


琥珀は異質な根茎による光り輝く作品だ。樹脂は原始的で神聖だ。軽やかで力強いお前には、儚い自然の美を理解している繊細な手が必要だ。


狂気は曲げやすい種族だ。死んだ英雄たちの荒廃した精神の結晶だ。琥珀とは違い、まるで筋肉のように曲げることができる。叩き、伸ばし、折り曲げられる。そしてその度に肌は硬くなり、歯は鋭くなる。


このご馳走、この難題を私の元に持ってきてくれたのは、闇の鎧をまとった男たちだった。「ソロンの好意だ」と彼らは言った。それは嘘だ。ソロンはもういない。ソロンは遠い過去の記憶であり、記憶は夢や空想のように非現実的だ。しかしそれでも、私はどうしてもお前たちを手に入れたかった。


琥珀は実に精巧で美しい。まるで星の露の雫のようだ。お前の蜜の玉さえあれば、私を美とぬくもりの虜とした鎧すら作り出せるだろう。そして私はまばゆさに息を吞み、死の中で永遠に生きる。


だが狂気。ああ、狂気よ。お前はその刃で私を魅了する。お前さえいれば、シェオゴラスの舌を切り取れるナイフさえ作り出せるだろう。その舌で金床の埃を舐め取れるだろう。そして我々で幸せに暮らせることだろう。


絶望の中、私は魔法に頼った。地上の素材をお前たちに匹敵する素材に変えようと試みたのだ。お前たちにふさわしい相手を見つけ出そうと、鎧や刀剣を作った。だがすべて失敗に終わった。お前たちの影にすらふさわしくない。


だから代わりに、森や死者の中を探そう。キャラバンにタムリエルの隅々まで探させよう。オブリビオンの目の中にでも飛び込もう。お前たちに再び会える、その日まで。



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