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シヴダーの墓に関するエランヤのメモ



南中の月7日


到着した。シヴダーの墓の入口はまったくの無傷のまま残っていた。内部の保存状態も同様に良好だといいが。そのためには、ゴールドブランドがシヴダーの側に返還されたと言われている20年以上も前に、タイタス・ミード2世が遺跡全体を略奪しない判断を下していなければならない。タイタス・ミード2世が自制心を持っていたと願うばかりだ。


埋葬室は古代の機械を使って施錠されており、入口の傍らにある台座に正しい物体を置けば道が開かれるようだ。素晴らしい技術だ!


埋葬室を開くために必要な、遺物の在処を突き止めなければならない。答えを手に入れてから戻ってこよう。


南中の月23日


碑文に、2つの古代遺物に関する手掛かりが書かれていた。1つ目はシヴダーの地位や名誉に関するシンボルが刻まれた、シヴダーのアミュレットだ。2つ目は、シヴダーを裏切った宿敵、マグラシの頭蓋骨だ。生前に復讐を果たせなかったシヴダーが、敵の安息所を穢し、トロフィーのごとくその敵の頭蓋骨を自らの聖なる埋葬室近くに置くよう、あの世から我々に語りかけているのだ。病的な要求だが、この時代に珍しい話ではない。


墓を開く遺物を探しに出かけなければならない。調査を行ったウィンターホールド大学のアルケイナエウムに、メモを残してきた。万が一私に不運が降りかかったとしても、誰か他の者が調査を続けてくれるかもしれない。



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