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彫刻家ヴィシュタルの日記



あの像は私の最高傑作であり、私にとって唯一の真実の愛だった。大きすぎ、壮大すぎるという者もいるが、できるなら300メートルの像にしたかった。彼女は巨人であり、我々は足元にひれ伏す無益な虫にすぎないからだ。


しかし女神の像を作るには不安が付き物だ。線を刻み、曲線に磨きをかけ、すべてを正確に行わなければならないプレッシャーには耐えられないほどだった。しかし最終的には、自分でも驚くほどの出来栄えになった。


近頃はもう頭の中で不安げな声も聞こえなくなり、代わりに安らぎと日常の声が聞こえるようになった。三大神に敬意を表し、基本的な彫刻を施して祠を作る単純作業を繰り返すようになった。


アルマレクシアのA


ソーサ・シルのS


ヴィベクのV



しかし、彫刻家を芸術家たらしめるものはリスクだ。凡庸を高尚たらしめるものは、大胆さである。


私は大胆にも、一度女神を彫刻した。石の塊を掘り、ありきたりな作業を繰り返しながら考えている。大胆さを取り戻すには、もう遅すぎるのだろうかと。



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