タムリエル図書館

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ルニルの日記

栽培の月17日

最後にこの日記帳に日記を付けてから長い年月が経っている。恥ずかしながらそれを証明するかのように、棚から抜こうとしたら舞い上がったほこりで窒息しそうになった。


語れるようなことはほとんどないが、また戦いの悪夢にうなされた。これは直接戦いを経験した者によく起こる苦悩だろう。こうして書くことで既に気分が良くなっている。


栽培の月19日

ホワイトランのアンドルスから手紙を受け取った。彼の所に招待してくれたので、その申し出を受けようと思う。街を離れてから随分経っている。


唯一心配なのがサルモールだ。彼らと諜報員達が今はスカイリムにいて、タロスの崇拝者達を一掃していると聞いている。目立たないようにしないとな。


栽培の月28日

ホワイトランへの旅から戻ると、まだほとんどの花が咲いていない。他のスカイリムの地域では燃えるように赤い花と凍てつくような青い花が花盛りを迎えているが、この街や街の付近ではほんの少ししか咲いていない。


それを変えることを使命にしよう。花を使えばこのどんよりとした場所を明るくできるのではないだろうか。ひょっとしたらテクラが手伝ってくれるかもしれない。


真央の月9日

いとこであるグリムスヴォートルの死の知らせを受けたロッドを、ほぼ1日中慰めていた。少年時代の頃からかなり親しく、ロッドは飲みながら子供時代の思い出を話した。感動的だったが、甘くも切なかった。


真央の月22日

今日、ファルクリースを旅の行商人が通った。彼から線香を何本か買った。彼は父親の跡を継いだ、若い素敵なノルドの青年だった。名前はヴァルブジョンだったかと思う。


数日後、街の衛兵が道路の近くで、屍肉を漁る鳥が集団で旋回しているのを見つけた。衛兵は山賊に襲われた被害者、若いヴァルブジョンの遺体を見つけた。


悲しみに沈んでいるが、私は知っているはずだ。生と死、成長と変化、季節の移り変わり--これらは全て強きアーケイの側面である。若い青年の死に影響されるべきでない。それなのに…


南中の月12日

旅人達が夏真っ盛りになった土地について話しながら街を歩いていった。スカイリムでは今の時期が1年で最も暖かいが、ファルクリースは違う。天気は、もやと霧と雨しかない。いつも肌寒く、ジメジメしていて季節とは名ばかりなのだ。


今日、ソラフはこのことについて聞いてきた。広大な墓地のような死者のためにある場所には、アーケイの絶対的支配力が必要だという。しかしアーケイは季節の神でもあるにも関わらず、この場所はその影響を受けていないようだ。


私は自分に思いつく限りの最善の答えを出した。ファルクリースがアーケイにとって素晴らしい力を発揮できる場所であることに間違いはないが、彼は重苦しいどんよりしたこの状態を保つことを望んでいるのだと説明してやった。願わくばせめて一部だけでも正解していて欲しいが、神の考えなんて誰にわかるというのか?


南中の月12日

また戦いの夢だったが、今回は何かが違った。


私は帝国領の中心地までアルドメリ魔闘士の小隊を率いていた。そして、目標だったシェイディンハルの外にある物資の補給所に近付くと同時に、空が突然暗くなった。


すると我々の上空を大きな影が通り過ぎ、身も凍るような酷いうなり声がしたのだ。自分達のちょうど真上を何かが飛んでいて太陽を覆い隠してしまうほど暗かった。


それから夢は変わった。私はここファルクリースにいて、誰だったか思い出せないが今しがた亡くなったばかりの人のために礼拝を執り行っていた。視界の端に見知らぬ人が近付いてくるのを捉えた。私は振り返ってよく見ようとしたが、再びあの影と唸り声がやってきて、そこで目を覚ました。


夢のことをよくよく考えてみると、疑問を感じずにはいられない。あれはドラゴンだったのだろうか? なんで一度も見たことない生物の夢なんて見るんだろうか? 夢の中ではリアルに感じられたが、今となっては記憶も薄れ始めている。


どういう意味なのかは私には何とも言えない。たぶん意味なんてないんだろう。


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