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バレンジア女王伝 第2巻

書籍概要

『バレンジア女王伝 第2巻』は、幼くして運命に翻弄された王女バレンジアが、自らの意思で「何を選ぶのか」を問われる重要な転機を描いた一冊である。


前巻で帝国に保護され、貴族のもとで育てられた彼女は、一見すると安定した人生を歩んでいるように見えた。しかしその内面には、自由への憧れと、知らぬ世界への好奇心が静かに芽生えていた。その隙を突く形で現れたのが、厩番の少年ストローである。彼は粗野で未熟ながらも、歪んだ形で彼女を愛しており、その感情はやがて彼女を危険な逃避行へと導くことになる。


リフテンへと至る旅路は、バレンジアにとって初めて「庇護のない世界」を知る経験となる。そこで彼女は、貧困、犯罪、裏切りといった現実に直面する。特にカジートの盗賊セリスが持ちかけた帝国への反逆計画は、彼女の内面に決定的な葛藤をもたらした。友情を取るのか、それとも帝国への忠誠を選ぶのか。この選択こそが、彼女を単なる逃亡者から未来の統治者へと変える分岐点であった。

バレンジア女王伝 第2巻


スターン・ガンボーグ帝国書記官 著



第1巻では、バレンジア女王の生い立ちから、タイバー・セプティム1世閣下に背いた彼女の父がモロウウィンドを滅ぼしたところまでを紹介してた。皇帝の寛大なはからいにより、幼い彼女は死を免れ、ダークムーアの帝国貴族であるセヴン伯爵夫妻に育てられた。彼女は美しく信心深く成長し、養父母に対する深い感謝を持っていた。ところが、その信じる心をセヴン伯爵の屋敷の厩番をしていた孤児の不良少年に利用され、作り話で騙された彼女は16歳のときにその少年とともにダークムーアを飛び出したのだった。道中でたくさんの危険に襲われながら、彼らはモロウウィンドにほど近いスカイリムの町、リフテンに辿り着いた。


厩番の少年ストローは、根っからの悪人ではなかった。彼はバレンジアのことを自分勝手にではあったが愛していて、彼女を自分のものにするには嘘をつく以外にないと思っていたのだ。もちろん、バレンジアは彼をただの友達としか見ていなかったが、ストロー自身はいつか彼女の愛を得ることを信じ続けていた。小さな農場を買って彼女と家庭を持つことを夢見ていたが、彼の少ない稼ぎはその日の食料と宿にすべて消えてしまうのだった。


二人がリフトンに来てまもなく、セリスという名のカジートの悪党が、町の中心地にある帝国指揮官の家を押し入る計画をストローにもちかけた。セリスが言うには、帝国に敵対するある人物がその家のもつ情報に大金を払うというのだ。バレンジアはその計画を漏れ聞き、震えあがった。彼女はその場をそっと離れ、外へ飛び出した。帝国への忠誠と仲間への愛情の間で彼女の心は引き裂かれていたのだった。


最後には、帝国への忠誠を選び、彼女は帝国指揮官の家へ行き、彼女の素性を明かした上で友人の計画を伝えたのであった。指揮官は彼女の話に耳を傾け、その勇気を称え、彼女には決して危害が及ばないことを約束した。だが、なんとその人物こそが、あの指揮官シムマチャスであった。彼はバレンジアを探し続け、ある情報を聞きつけてやっとの思いでリフトンに辿り着いたばかりであった。彼はバレンジアを保護し、真実を告げた。売り飛ばされるどころか、18の誕生日に再びモーンホールドの女王になることを知るのであった。その日が来るまで、バレンジアは政治を学び、皇帝に拝謁を賜るために新しい帝都でセプティム家とともに過ごすこととなった。


そして、帝都に迎えられたバレンジアと治世の半ばにあったタイバー・セプティム皇帝は親交を暖めた。タイバーの子供たち、特に長男ペラギウスは彼女を姉のように慕った。吟遊詩人たちは彼女の美しさ、清純さ、知恵、そして教養を称え歌い上げた。


18歳になった日、帝都中の人々が街道に出て故郷へ戻る彼女の送別パレードを見守った。誰もが彼女との別れを惜しんだが、モーンホールド女王としての輝かしい運命がバレンジアを待ち構えていることを皆は知っていた。

バレンジア女王伝

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