top of page

探検隊隊長の日記



第四紀201年南中の月2日


夜明けは近い。ヴォノスは見事に境界の障壁のヴェールを貫いた。


だがやるべきことはまだまだある。我々はアンカーポイントを発掘したが、門そのものを再建しなければならない。そして完成しても、境界の障壁は残っている。ヴォノスは夜を日に継いで、その無限の知恵を使って破壊する方法を探している。


たった一つの門ではあっても、ヴァルキン・ガタナスとメサッツが向こう側で待っているのだ。我が君のために進軍の準備を整えて。


デイゴン卿を信じ続けるのだ。



第四紀201年南中の月10日


ヴォノスはザルクセスの神秘の書のあらゆる情報を研究し尽くし、デイゴンのドレモラに教えを乞うている。そして飽くことなく実験を続けているが、門を開けないでいる。


しかし、転移門を開いたままにできるほど強力な物体が存在していると彼は信じている。どのような秘宝にそんな力が宿っているのか? 魂石を1000個集めたところで、印石の前では溶けてしまうだろう。


一層の努力をせねばならない。さらに斥候をソルスセイムとシロディールに送り込み、どんなことでも調べさせた。



第四紀201年南中の月20日


ある斥候がブルーマから期待できそうな情報を持ち帰った。古代アイレイドはウェルキンド石で有名だった。この石は強力な流星硝子を内包する希少なエセリウムの破片だ。大ウェルキンド石はそれらの石の中でも最も強力なもので、各アイレイドの街の中核に置かれていたが、略奪されるか、時の中で失われて久しい。


数百年に渡り、研究者たちはまだ多くの大ウェルキンド石が存在していると考えていたが、一度も見つかっていない。最後に大ウェルキンド石が記録上で確認できるのは第三紀のことだ。石が我らが王を打倒するのに使われた時だ。


当時、メエルーンズにとどめを刺したのがこの石だった。しかし運命の皮肉が我々に微笑んでいる。そのような力こそ、まさに我々が門の真の力を引き出すため求めているものかもしれない。


ある研究者は、古代アイレイドの遺跡であるリーレを大ウェルキンド石が存在する候補地としてにらんでいる。多くの者たちがその奥深くを何年も探検してきたが、その手掛かりすら掴めなかった。


大ウェルキンド石は本当にリーレ深くに隠されているのか? 間者にこの研究者を捕らえて連れてくるように命じた。学べることは学ばねば。



第四紀201年収穫の月2日


間者がアイレイド研究者をブルーマで捕らえた。だが、戻る途中、ステンダールの番人がペイル峠を警備しているのを目撃した。斥候はジェラール山脈の荒野を通って迂回し、彼らをやり過ごした。番人たちは我々の動きに気づいているのか? 仲間の中に裏切者がいるのか? デイゴンの完全な力を後ろ盾とするまで、番人とはいかなる衝突のリスクも避けねばならない。失う物があまりに大きすぎる。


研究者を尋問するうち、リーレの構造が脆弱で、侵入が難しいと分かった。番人たちがペイル峠を封鎖していることで、我々の探検は大いに制限された。彼は他の危険についても口にした。だが蒸し返すのはよしておこう。奴におしゃべりを続けさせる材料を与えかねないからな。


リーレに侵入する道を見つけねばならない。ヴォノスと私は無駄にできる時間がないという点で同意している。イヴァルステッド西の山のベースキャンプには、最も信用のおける使徒だけを選抜して設営した。夜の闇に紛れて、ジェラール山脈からリーレに通じる我々専用の通路を掘削するのだ。時間はかかるがそれしかない。



第四紀201年収穫の月14日


かなりの血と汗を流した末、ようやくリーレ北西の一角に侵入できた。だが内部の試練も極めて危険であることが分かった。唯一生還できた者もアンデッドの魔の手から命からがら逃れてきたと語った。何人か中に入ったが、それきり戻って来なかった。あと何人犠牲にできるか、心もとなかった。


ここまでして、なおウェルキンド石の秘密の部屋は痕跡すらつかめなかった。


ブルーマの研究者から奪った文書の判読可能な箇所に未翻訳部分が残っていた。最も優秀な学者ジャナスを呼びつけ、アイレイドの研究を手伝わせた。ひょっとして何か見落としているのかもしれない。



第四紀201年収穫の月15日


「天空からの魔法」と「栄光と嘆き」の書によると、古代アイレイドはニルンが4つの基本元素でできていると信じていた。大地、水、空気、光だ。ジャナスと私はこれがとても重要なことだと感じた。石を手に入れるための鍵かもしれない。ブルーマの研究者から奪った不完全な文書には、未だ発見されていない元素の破片に言及されていた。だがそれは何なのか? どこにあるのか? この情報とともに、別のチームをリーレに潜らせた。


物資が足りなくなりつつある。これ以上人員を失うようなら探索を遅らせねばならない。



第四紀201年収穫の月17日


ヴォノスから緊急連絡があった。ステンダールの番人が見回りを強化し、街の人々に聞き込みしているのを見たと言う。侍者スコーヴィルドとエナカイン女司祭が姿を消し、行方が知れない。


番人が我々の計画をつかんだと考えるべきだ。これ以上遅らせるわけにはいかない。ジャナスを最後の探検部隊に同行させ、大ウェルキンド石を発見させねば。最後の衛兵を遣わして彼の警護をさせよう。


これが最後のチャンスだ。デイゴンよ、力をお与えください。



bottom of page