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STARFIELD LIBRARY
スターフィールド図書館
海賊の歴史
[1724年の「海賊史」はいわゆる海賊の「黄金時代」を生きたカリブ海の無法者たちの人生と冒険を、実際の体験談から描いている。チャールズ・ジョンソン船長が執筆したとされているが、そんな人物が実在したという根拠はない。実際は「ロビンソン・クルーソー」の作者として知られるダニエル・デフォーがペンネームを使って書いたというのが通だ。以下は抜粋である]
第3章
公開ファイル
ティーチ船長
通称黒髭
エドワード・ティーチはブリストル生まれだが、フランス戦争の終盤ごろにはジャマイカ近海をプライバティアで航海していた。自らの大胆さや勇敢さを喧伝していたが、長い間誰の下にもつかなかった。確か1716年の後半だったか、キャプテン・ベンジャミン・ホーニゴールドが入手した帆船に乗せられて海賊となり、ホーニゴールドが降伏する少し前まで行動を共にした
1717年の春、ティーチとホーニゴールドはプロビデンスからアメリカ本土へ向けて出港し、途中ハバナで花120樽を載せたビロップを路奪し、バミューダの帆船サーバー・マスターからはワインを数ガロンのみ奪って解放した。さらにマデラからサウスカロライナへと向かっていた船からもかなりの略奪を行った
バージニア沖に停泊後は西インド諸島へ戻り、緯度24にてマルティニコの所有するフレンチ・ギニーマンを奪った。ティーチはホーニゴールドの許可を得てこの船に船長として乗り込み、指揮を執った。ボーニゴールドは帆船に乗ってプロビデンスへ戻ったが、王の命を受けた総督ロジャース船長が到着すると降伏した