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STARFIELD LIBRARY

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ダモクレスの剣

ダモクレス・グレイはレプティロンの上級王の目を見上げてほくそ笑んだ。「さてブーツ、そろそろ退場の時間だ」そう皮肉ると、手首の装置を口元へと運び、これまでに何度も言った言葉を発した:「やろうぜ、ベイビー」


次の瞬間、ダモクレス・グレイのクローム船が宮殿のステンドグラスのドームを突き破り、照準装置で狙えるすべてのトカゲ人間にレーザーの雨を降らせた


「ソードだ!みんな逃げ...」指令を言い終わる前に、上級王の口元はのレーザー砲に撃ち抜かれて空洞となった


するとソードはダモクレス・グレイの横で、地面から5センチほど離れたところで停止した。「今のは地球の分だ、醜いトカゲども」そう言うとコックピットに乗り込んで扉を閉めた。その数秒後にダモクレス・グレイが惑星レプティラーⅢにいた形跡は何もなくなった...レプティロンの死体の山を除いては



[SF小説「ダモクレスの剣」は、元コンステレーション議長のヴィソラ・チェンが引退後にビクトリア・スターというペンネームで執筆した。100万部以上が出版されたが売り上げは少なく、その後チェンは無料で配布した。今や「ダモクレスの剣」は大衆文化のアイコンとなっており、有人星系のいたるところで見られる」